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終戦記念日

私の祖父は戦争を生き延びました。

家も財産も戦争で全てを焼かれましたが、なんとか踏ん張って91歳まで生きました。

戦争が終わった時、祖父は悲しみよりも、苦しみから解放されたという安堵の気持ちが込み上げてきたと言っていました。

戦争は愚かです。

私の好きな作家の一人に太宰治がいます。

彼の作品「パンドラの匣」に、私がとても興味を惹かれる一文があります。

「人間は死に依って完成せられる。

生きているうちは、みんな未完成だ。

虫や小鳥は、生きてうごいているうちは完璧だが、死んだとたんに、ただの死骸だ。

完成も未完成もない、ただの無に帰する。

人間はそれに較べると、まるで逆である。

人間は、死んでから一ばん人間らしくなる、というパラドックスも成立するようだ。」

(「パンドラの匣」新潮文庫より)

この一文について、私はこのように思います。

虫や小鳥、植物、木、石など、自然界の生きとし生けるものはすでに完璧であり、その存在そのものが完成しています。

彼らはただその瞬間を精一杯生きていて、余分な欲望や争いをしません。

彼らはもう命を捧げているから、死んでも恨みを残さず、自然な地球のサイクルを保っています。

花は蜜を与え、散り、また咲き、木は実を捧げ、枯れて、また新しく生まれ変わります。

この完璧な循環は、自然の捧げる愛を象徴していると思います。

ですが、人間は必要以上に物を取り、我先にと争い、戦争を引き起こします。

人間は生きているうちは捧げる愛を忘れてしまったのか、でも死ぬ時に初めて全てを捧げることで完成します。

私の解釈はこんなところです。
人はまだまだ進化の途中なのかもしれません。

賛否両論あると思います。

私もまだまだ未熟なので深い話はわかりません。

私はスピリットも物質も化学も好きで、偏らずにその時必要なものを道具として使いながら自分の人生を解明していく、ただそれだけです。

私も何度か生死をさまよった経験がありますが、幸い今は戦争のない平和な国で生活しています。

人は皆、個性があって変、でもそれが良さなんだと思います。

だからこのnoteに集まる色々な考えを持った方々素敵です。

でも戦争があったらnoteも楽しめません。

先人達が切り開いた平和な世、それに感謝しながら、戦争のない世界を願っています。

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