夏の読書(愛されなくても別に)
今日は、授業やバイトが何もない日だったので、久しぶりに本屋に行った。漫画や雑誌のコーナーをふらふらと回って、日本文学コーナーで、先日友人がおすすめしてくれた本を見つけ、購入した。
今の季節は、色々な出版社が「本の夏祭り」のような企画をしており、いつもとは少し違う、ビビットカラーな書店を楽しめる。
少し話がずれるかもしれないが、娯楽が豊富な現代社会で、日常的に本を読んでいる人はレアだと思う。だから、本の話ができる友人がいるのはとても嬉しいし、テンションがあがる。好きな本をすすめあったり、感想を共有したり…。本当に贅沢な時間だなと思う。
購入したのは、「愛されなくても別に(著:武田綾乃さん)」という本である。計画的に少しずつ読もうと思っていたのだが、いざページをめくってみると、手と目が全然止まらなかった。結局1日で全て読んでしまった。
とてもとても満足した。今も余韻に浸っている。日々を生き抜く、大学生たちの物語。ハッピーエンドとかバッドエンドだとか、そういう枠にははまらない物語だった。作者の方の表現の仕方が本当に緻密で、全身にグサグサと刺さる。この作品は、全体的に情景描写よりも会話のシーンが多めだが、全く飽きることはなかった。むしろ、登場人物たちの会話を読んで、「私も、日常の中で、もっと議論がしたいのかもしれない。語り合いたいのかもしれない。」と気付かされた。
早く、この本をおすすめしてくれた友人と話がしたい。
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