薬剤師の転職相場事情(2023年度版)

こんにちは。
くろまるです。

今回のテーマは薬剤師の転職相場 2023年度版についてです。
どうしたら年収UPに繋がるのかも記載してますので、ぜひ目を通してくださいね^^

年収相場

ざっくりですが、2023年現在、調剤薬局の年収相場はこれくらいです。(単位:万円)
一都三県 500~
郊外 600~
僻地 800~
管理薬剤師候補ならそれぞれ+50~100万。
ラウンダーなら+100万ほど。

多少経験や地域によって前後はしますが、大体この範囲内に収まります。
年収が高くなりやすい薬局は施設在宅たくさんやってるか、大学病院の門前などが多いです。

また、一昔前のような
「9時-17時で、家から近くて、在宅しないで、昼休憩とおやつ休憩も取れて、年収600万円!」
なんていうバブル期の案件はもうないと思ってください。

何かを優先にするなら何かを捨ててください。
もしあったとしても、それくらいの条件でないと辞める人が続出してている=職場環境が劣悪である可能性が高いです。


買い手市場

また、コロナの影響で売り手市場⇒買い手市場に変わってしまいました。

買い手市場
買い物(需要)より売り物(供給)が多く、買い手が売り手より有利な立場にある状態の市場のこと。

大和証券HP

つまり、薬局側が転職者を選べる時代になってしまいました。
コロナ以前はどこも薬剤師不足だったのでよほどのことがない限り、面接したら採用担当者よりすぐに、「いつから来れる?」と言われるほど即採用が決まってました。

今は違います。
薬価改定、患者数減などの影響を受け、薬局の収益が薄くなってきてます。
その結果、
①薬剤師の給与をそこまで上げることができない
②人件費を抑えるため、必要最小限の人員で現場を回す薬局が増えた

以上より、求人はあるものの、以前のような年収は期待できないと思った方がいいでしょう。

年収を上げるためには?

転職によって年収を上げるためには、以下のことがカギになるかと思います。

①管理薬剤師ができるかどうか
②在宅の経験があるか
③新規で施設在宅や居宅を獲得できるか
④調剤報酬について一定の理解があるか

①管理薬剤師候補だと年収は50~100万円程度のUPが見込めます。
ただし、管理薬剤師未経験での転職だと、足元みられる可能性があるので要注意。可能であれば今のうちに管理薬剤師を経験しておきましょう。

②在宅の経験があると採用に有利です。
地域支援体制加算の要件にも在宅医療の件数が入ってますし、薬局からしてもサブスク的収益が見込めるのでありがたい存在です。
患者や薬局によって細かいルールはあると思いますが、在宅の基本的業務は円滑にこなせるようになりましょう。

③さらに、新規で在宅患者を獲得できる方は薬局からしてもありがたい存在ですので、年収UP交渉しやすいです。
特に、施設営業の経験がある、施設在宅の新規立ち上げなども経験あると、年収UPにつながりやすいです。

④調剤報酬についてあまり理解していない薬剤師が多いのも実情です。(この辺は別のnoteにまとめます)
調剤報酬について知っていると何がいいかと言うと、何をしたら薬局の利益につながるのかが分かっているからです。
限られた時間の中で、きちんと加算をとれる薬剤師と単に作業を繰り返す薬剤師とではどちらに給与を多く出したくなるか明白ですよね。

まとめ

一都三県は徐々に下がっている傾向があります。
一都三県でそこそこ貰っている人にはあまり転職はおススメしません。
しかし、年収400万円台で勤務している薬剤師さんがいたら、今すぐに転職活動をした方がいいと思います。
福利厚生、退職金、資格取得支援、等の理由で二の足を踏む方も多いですが、それらを給与に換算するといくらになるのか、を明確にしてみてください。

また、年齢も若くて全国どこでも勤務できる方は、地方に行き数年がっつり働いてお金を貯めるのもアリだと思ってます。
地方は慢性的に薬剤師不足が続いてますので、働きながらその地方を楽しむのも一つの働き方としてできるのではないかと思います。

薬剤師免許は全国どこでも働ける最高の国家資格だと思います。
ぜひ視野を広げて、自分にとって最適な働き方を見つけてくださいね。

くろまる



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