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雑記:社会人が大学に再入学して感じた5つの良さ

今回は、春から社会人博士課程に進学した話を書いてみたいと思います。いわゆる社会人ドクターというやつです。

春に高校を卒業して進学された方とはまた違う視点で大学という場の良さ(とりあえず今は良い所だけ見ることにする)をゆるーく書いていきたいと思います。

社会人博士課程ってなに?

端的にいうと企業に勤めながら夜間や休日を利用しながら、博士課程の学位習得を目指す仕組みです。理系の場合だと会社と共同研究しながら学位取得を狙うケースや過去の研究成果を論文としてまとめる論文博士を狙う人等様々です。

大学によって学位授与の条件も異なるので、興味の有る方は色々と調べてみましょう。

私の場合は、会社の主務というよりは自分でさらに勉強してみたいと思える様な内容があったのでその内容を深める手段として大学進学を選択しました。(この辺りはまた機会があれば書いてみたいと思います。)

基本的に博士課程進学は仕事と直接リンクしていない限りにおいては、自分で数百万の出費をして、平日夜間や土日をほぼ勉強に当てる日々を送る事になります。 

そのためか、なんでそんな事するの?と結構聞かれる事も多いです。私はあまり損得を考えずに、純粋に面白そうと思い進学したのですが、もう少し何に対して魅力を感じたかと体験した良さを言語化して紹介してみたいと思います。

1.世代を超えた友人ができる

自分とは異なる世代の人と研究室のゼミ等で話す機会が増えます。今の若い世代の人がどういう価値観やトピックに興味を持っているかなど、普通に過ごしていたら中々触れ合えない様な人とネットワークが広がりそうです。

年代や専門性が離れている分、上手く相補関係になりそうな気がします。もちろん大学以外にもつながりを増やす場はあるかと思いますが、斜めの関係をつくる場所としては大学は良い選択肢の1つかと思います。

(余談ですが、キャンパス内を歩いていたら、奇跡的に新入生歓迎会のビラを何枚かもらえました。流石にいまからサークルに入る気はしないですが・・・もう一回青春したい人はフルタイムで大学にコミットできるなら、サークル活動をやってみるのもありかも・・・?

2.様々な情報にアクセスできる

学生の頃はあまりありがたさに気づいていませんでしたが、大学は様々なメディアやデータベースと契約しているケースが多いです。学術雑誌ではかなりマニアックなものまでサポートされています。

また、一般的なニュースについても日経テレコンをはじめ多くの雑誌やSPEEDA等、色々な情報に簡単に触れる事ができます。もっと有効活用しておけばよかったと今になって思います。上手く活動すれば企業・業界研究にはかなり有効だったはず。

3.ソフトウェアも色々と使える

個人では数十万して手がでないようなソフトウェア(Matlab, Mathematica, LabViewとか・・・)も提携していたりします。大学が契約していなくても学割でかなりのソフトを安く使う事ができるので、普段は勉強できないようなものも学ぼうかなという気が湧いてきます。

4.一流の研究者と仕事ができる

大学院入試の場合、自分が勉強したい研究室やトピックをピンポイントで選ぶケースが多いかと思います。つまり自分がその分野で第一人者だと思う人にコンタクトをとり、そこで勉強する機会が得られればその研究者の考え方に直接触れて経験を詰むことができます。

これはお金に変えられない価値かと思います。その分野でバリバリやっている先生は人脈も形成されているケースが多いので、思いもよらぬ人とつながったりする事もすでに起きています。

5.個人ではできない事(研究)ができる

これは分野によりますが、材料やデバイス設計の場合は数百、数千万する装置が必要になってくるケースが多いです。これらを購入する事は普通はできないので、研究がしたい人は環境をみつける必要があります。Fab等の文化も発展してきてはいますが、現状は大学くらいしか選択肢はないのかなと思います。

とりあえずこの5つを挙げさせていただきました。あくまで進学というのは1つの手段だと考えます。私の場合は上記の点で現時点で恩恵は受けています。もし進学といったキャリアパスを考えている方の参考になれば幸いです。

大変なのはこれからかと思いますが楽しみながら過ごしたいと思います。また何か気がむいたら書いてみたいと思います。

読了ありがとうございました。








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