人間の心 安心力を活用する
人間も生命体である以上、生命の維持が優先される。ちょっと広くとると、種の保存が優先される。
という大前提に置いた時、
苦しんでいる中小企業の社長会で互いに困っている話をして少し安心した。
とか
資格試験を何度も落ちている社員と、金曜日の夜に飲みにいってなぐさめあった。
とか
公園の日向ぼっこで猫と一緒に涼んでいた。
とか。
そういう瞬間は、生きるために危機感を感じて緊張するはずの糸がゆるむわけです。
ゆるんでいいときと、ゆるんでる場合じゃないとき、一瞬ゆるむことで、起爆剤になるなど、タイミングは重要です。
緊張しすぎてゆるめない!なんてときに、気心知れた仲間を呑みに誘うとか。
ほんの数時間の投資効果はとてもよかったりします。
人間は、安心を感じることができる。
それは、「今は、生命の危機が迫っていないんだな!」と心のセンサーが感じるからなんですよね。
説明されなくても、わかっていることだと思います。
が、ずーーーーっとぬるま湯につかっている状態が好ましくないときもあるわけです。
周囲が大学受験に向けて勉強をしている空気の中に置かれると、1ページくらいは問題集開いてみるか。という気分になったりするわけです。
これは、安心感の逆張り。
危機感を感じる時に、そわそわする気分を活用して、自分の目標に向かうエネルギーを供給するわけです。
人生計画の中で、今がぬるま湯だな。と感じている人や、同じ立場で経営を議論できる人が居ない人などは、やはり、外部にその刺激を求めなくてはいけない。
「今、安心しきって、先代の怠慢経営を続けてはいけない」とか、「困難に立ち向かって、改善を果たしたあの社長が、困難に立ち向かったのは、今の俺と同い年なのか!!!」とか。
「安心に共感」してゆるむのではなく、
「危機感に共鳴」して良い緊張感を得るわけです。
心のセンサーはうまく機能するので、その瞬間その瞬間の、空気感に共鳴することができるので、「目的」や「得たい気分」に合わせて、場を選ぶことが重要です。
でも、「なんどセミナーに通っても結局同じところに戻って来てしまう」みたいなのも、あるあるだと思います。
そういうときに、ログを使うんです。
やる気が満ちた!
良い危機感を感じた!
その時の、写真や、日記や、noteを見返す。
そんなことやってますよね。
意外とおすすめなのが、
新しいマグカップでコーヒーを飲むこと。
なんでもいいんです。でも、豆にこだわらないこと。
気分が高揚したときの自分を思い出すために、同じマグカップで、コーヒーを飲む。香り付きの動作のログを、再起動するんです。
香りの刺激は記憶を喚起するのに優秀です。
そして、ビジュアル。
自分の手と、同じマグカップ。
気分を思い出そうとして、手に取ることも大事。
そのためのログを、自分で残しておくんです。
有名なホテルのラウンジに、気分転換にコーヒーを飲みに行く方もいらっしゃるようですが、それはまさに、ログの再起動。
有名なホテルは、変わらない空間が提供されます。
レイアウトは変わっても、本人は、同じ看板のコーヒーを飲みに行くわけです。
車で行くような時間をかけてログを再起動しているのかもしれませんよね。
庶民は家でいいんです。
視野の狭さを上手に使って、コーヒーの入ったマグカップを持つ自分の手をログればいい。
コーヒーでなくても、紅茶でもオレンジジュースでも、緑茶でもなんでもいい。
ただし、二度と手に入らないものは、得たい気分を取り戻せない象徴になってしまうので、よく考えてください。
祖母の仕込んだ味噌でつくる母親の味噌汁とか、彼女のパンケーキとか。
彼女のパンケーキなんかをログにしたら、別れたあとどうします?ってな話です。
そうやって、手元にいつでも「気分を思い出せるアイテム」を用意して、「安心してログをむさぼる」わけです。
人間の安心力を発揮して、自分の目指す姿に共鳴し、モチベーションを高いレベルで維持させ、忘れた頃に取り戻す。
さぁ、あなたの取り戻したい気分は?
好調な今、どんなアイテムでログを残しておきますか?
未来のあなたのために。
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