見出し画像

コカ・コーラ×マリブ

みなさんはマリブコークというカクテルを知っていますか。
ココナッツ風味のリキュールマリブにコーラを足した爽快感とエキゾチックを味わえるとても人気のカクテルです。
お中元でコカ・コーラを2ケース頂きました。この組み合わせを拝借し、梅雨時期ぴったりのさっぱりデザートを紹介します。作り方はとても簡単ですので是非ご自宅で試してください。

コーラとマリブのジュレ(Gelée de Coca et Malibu)
 コカ・コーラ   100G
 グラニュー糖    25G
 パール・アガー   10G
 コカ・コーラ   150G
 レモン果汁      5G  ※ ポッカ不可
 マリブ        8G

【作り方】
①   100Gのコーラを火にかける
②   ①が沸騰したらグラニュー糖とパール・アガーを合わせ加え混ぜる。
③   ②を再度沸騰させ火から外す。150Gのコーラ、レモン果汁、マリブを             加えゴムベラで優しく混ぜる。ボールにあけ氷水で冷やす。

【解説】
コーラは二回に分けて使用します。最初のコーラは熱をつけて砂糖とアガーを溶解し分散させる役割、次のコーラは直接加えることで発泡性、味、香りを生かす役割。コーラを全量火にかけるとこの要素が損なわれます。
二度目のコーラはボールに添わせて極力刺激を与えないように加えます。炭酸を逃さないよう配慮しましょう。

凝固剤は海藻を原料とした植物性のパール・アガーを使用します。透明感があり弾力のあるジュレができます。パール・アガーは45°〜30°で凝固し常温でも形を保ちます。ゼラチンの凝固温度が約20°です。後発のコーラを加えた後、アガーの方が早く凝固しはじめるため炭酸を逃しません。出来上がったジュレはより発砲性を感じられるでしょう。
ゼラチンのように水にふやかす必要は無くグラニュー糖と合わせダイレクトに加えることができます。とても便利です。ただパール・アガーは粒子が細かいので単体で加えるとダマになるのでグラニュー糖と合わせて加えるのが一般的。砂糖は水に溶けやすい性質があり、一緒アガーも溶けてくれます。離水が激しいのが玉に傷ですが大変重宝している凝固剤です。
レシピではパール・アガー(富士商事)を使用しましたが、アガーとつけば他社のものでも代用できると思います。製菓材料専門店はもちろんスーパーでも見かけますので入手は容易です。

このジュレを冷やす際、氷水に当てますが、混ぜながら冷やしてはいけません。コシの抜けたジュレになり形を保てません。氷水に当てたらそのまま放置です。荒熱が取れたら冷蔵庫でしっかり冷やしましょう。冷えたものをホイッパーでほぐします。

最近はあまり見ませんが、昔は喫茶店でコーラを注文するとレモンスライスが添えられていました。爽やかさが増しコーラがとてもおいしくなります。このコーラとの相性と酸味を補う意味でレモン果汁を加えます。ここで注意点です。ポッカなど市販のレモン果汁では無くフレッシュレモンを絞ってジュレに加えてください。美味しさが違います。市販の果汁とフレッシュレモン果汁は似て非なるもの、私は全く別物として考えています。
レシピでは加えていませんがレモンの皮をすりおろして加えても良いでしょう。最初のコーラと共に火にかけ香りを出し、材料が全て合わさったところで漉して取り除きます。

マリブの量は好みです。分量は調整してみてください。レシピで記載している量はカクテルで入る割合ほど多くはないですが心地よくマリブが効いています。


マリブのミルクプリン(Pudding de Malibu)
 牛乳       175G
 生クリーム(35%) 50G
 グラニュー糖    25G
 パール・アガー    7G
 マリブ        5G

【作り方】
①   牛乳と生クリームを火にかける
②   ①が沸騰したらグラニュー糖とパール・アガーを合わせ加え混ぜる。
③   ②を再度沸騰させ火から外す。マリブを加えゴムべらで優しく混ぜる。
④ 熱いうちに好みの器に流す。45°から凝固するので手早く行う。
  冷蔵庫でよく冷やす。

【解説・応用】
味わいにメリハリを与えるために生クリームを加えました。生クリームのコクを加えることでコーラのジュレとのバランスを図ります。ただこれも好みで、さっぱりと食べたい方は生クリームの分量を牛乳に置き換えて作ってください。逆に生クリームだけでも良いです。牛乳の分量を生クリームに置き換えてください。とてもリッチで深い味わいになるでしょう。

同じレシピでマリブの分量をアマレットに置き換えると杏仁豆腐風になります。もしくはアーモンドエッセンス数滴でも良いです。アーモンドエッセンスはごく少量で充分効果を発揮しますので量に気をつけてください。これをバットに流し冷え固まったらさいの目にカットして真夏のフルーツポンチに入れましょう。アガーの特徴で、バットなどの容器に直接流しても冷えたらツルッと外れます。


画像1

【仕上げ】
仕上げは自由です。ジュレとプリンの割合はあえて記載しておりません。よほど極端でない限りはどんなバランスでもおいしく召し上がっていただけます。自身の好みを見つけてください。
そしてお気に入りの器に美しく盛りましょう。できればガラスの器で断面を見せる方が涼しげでこの時期おすすめです。美しく盛ることは美味しさに直結していますので手を抜いてはいけません。

材料、作り方、とてもシンプルです。ただ解説でお伝えしたポイントは必ず守ってください。一度作ればまた二度、三度とリピートしたくなるはずです。このレシピで繰り返し作りさらにバリエーションも増やし様々な炭酸ジュースで試してください。三ツ矢サイダーやジンジャエールで作っても美味しいです。
※この発泡性は長く持続しません。出来上がったら速やかにお召し上がりください。

画像2

今回は簡単でお手軽なシンプルレシピの記事を書くつもりでいましたが、解説があまりシンプルではなかったかもしれません。皆さんに美味しいものを知ってもらいたいからです。
暖かい目で見守ってください。

ありがとうございました。


この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?