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【週末料理人の決意】味や品数より大切なこと

皆さんのまわりに「週末料理人」はいますか?

休みの日だけ食事を作る人のことです。「土日祝日の食事担当」では味もそっけもないので名前をつけてみました。

週末料理人=休みの日だけ自分や家族のために食事を作る人

ぼくは平日に会社勤めをしていて、家で料理をするのは週末のみという状況。
同じ環境にいながら、毎日家族の食事を作っているワーママさんには本当に頭が下がります。

我が家の家事・育児の分担について簡単に書いておきます。
妻と息子(5歳)の3人家族で、平日はパート勤務の妻が大半の家事と育児をしてくれています。

平日ぼくがやっている家事育児といえば、風呂掃除、自分の朝食、布団上げ、子どもを風呂に入れる、夕食後にちょっと遊ぶ(絵本を読む・絵を書く・レゴなど)それから歯磨きして寝かしつけ。毎日やっているのはそんなところ。

最初に書いた通り、食事を作るのは主に週末です。
平均すると週末6食のうち4食を作っています。特に決めたわけでもなく、なんとなくこういう分担に落ち着きました。(もう少しやった方がいいとは思っていますが)

不機嫌な週末料理人

我が家のキッチンには週末になると、いつも機嫌の悪い人がいます。

ぼくです。

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写真は素材です

ふだんは、どちらかというと穏やかな性格(と自分では思っている)なのですが、料理中は「俺に近づくなオーラ」を発してしているようです。

とにかく余裕がない。作業に没頭したいから話しかけないでほしい。
「典型的な男脳」というのは言い訳ですね。

1人暮らしが長かったので、自炊には慣れています。結婚してからは食べてくれる家族がいるので料理が楽しくなり、1人の頃よりも手の込んだものを作るようになりました。

揚げ物系とかガッツリしたしたものが多めで(自分が好きなので)トップの写真は鶏ムネ肉のハムとライスボール。

ホームベーカリーで生地をこねたピザや中華まんも家族には好評。

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ピザ風味の中華まん
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照り焼きピザ


できる限り美味しいものを美味しいときに食べてほしい、と自分なりに努力してきました。家族も美味しいと喜んで食べてくれます。


ただ、料理中は余裕がまったくありません。頭を常にフル回転させなから同時並行で作業を進行していくからです。

肉に味付けを染み込ませている間にお湯を沸かして野菜を茹で、揚げ物を夕食がスタートする直前に完成するにはどのくらい前から揚げはじめればいいか、みたいな。

複雑な時限パズル状態。頭の中は料理のことで埋まっています。

不機嫌な料理人を卒業したい

小さい子どもがいる核家族で「完璧な料理」を目指すと、どんなことが起こると思いますか?

そう。

めっちゃくちゃ不機嫌になってしまうんです。(じぶんが)

小さなお子さんがいる方には容易に想像がつくと思いますが、子どもはお構いなしに「お父さん、みてみて!」と話しかけてきます。

でも、料理しているときの自分は不機嫌で張り詰めてる。横から冷蔵庫を開けられるだけでもイラッとしてしまう。自分でも笑っちゃうくらいです。

たぶん妻や子どもとしては「美味しい食事が出てくるのはいいけど、もうちょっと楽しい時間を過ごせたほうがいいな」と思っているのではないでしょうか。言われたことはないけど。

料理自体は好きだし、自分が食べたいものを作れるのも楽しいです。ただ、やるときは料理だけに没入したい。

結果、家の空気が不穏になる。本末転倒ですね。

「このままではイカン」と思ったので、改善しようと決意しました。

目標を「クオリティ」から「居心地のよさ」に変更

まずは目標の設定を修正しようと思いました。

今までの目標指数(ビジネス用語でいうところのKPI)は、とにかく「完成品のクオリティ」に設定していました。成果物がすべてという考え方ですね。

今ある材料でどれだけ多くの品数を、かつ出来立ての状態で食卓のせるか。ほとんどそれしか考えていませんでした。プロセスやパズル的な要素を楽しんでいた部分も少なからずあります。

でも、家庭の食事って味や品数だけじゃないですよね。食卓の空気とか会話とか、作っている間のプロセスも同じくらい大切です。

どたい無理なわけですよ。子どもがいる中で料理に没頭するなんて。

それは分かってはいたんだけど、見ないようにしてました。なぜなら、その方が自分にとってはラクだから。

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とんかつ

ぼくにとっては、張り詰めて没頭するよりも「ゆるやかに料理する」ほうがずっと難しいです。

でも、ここはあえて(自分にとっては)厳しい決断をすることにしました。まあそれまでにも反省することは多々あったので。

妻にこの決意を伝えたら喜んでくれました。(今までゴメン)


もちろん家族のためもあるけど、自分のためにもなると思っています。段取りとか、何をとって残すかという取捨選択とか、実は仕事やビジネスにも通じる能力だと思っていたりします。

きっかけは「家庭での料理」という小さな場所だったけど、けっこう大きなことに気づけたと思って、家族に感謝しています。

感謝するより穏やかに料理してね、と言われるかもしれないけど。

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そういえばお皿がいつも同じですね



ラジオで話したことをテキスト化しました。

おわります。

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