成長する週末料理人(あるいは自炊人)

最近は自分の「週末料理人スキル」が上がってきた気がすることについて。

断っておくと、上がったのは「料理の腕前」じゃなくて、あくまでも「週末料理人としてのスキル」。このふたつには明確な違いがある。


以前「週末料理人の決意」というnoteを書いたのが、半年以上も前。


週末の食事担当。つまり平日は妻に任せっきりで、休みの日だけ料理をする会社員。それをかっこよく(よくないか)言っただけ。週末料理人。

料理(自炊)することについて。

いきなり話は逸れるけど、「料理」と「自炊」の違いについて書かれた素晴らしいnoteを読んだ。ああ、自分が好きなのも料理ではなく「自炊」なんだなと気づいた。

だから正確には「週末自炊人」ということなんだけど、名称についてはいったん置いておきます。


「週末料理人の決意」について。
家族のために食事を作っているのに、なんか自分のこだわりが出てしまって楽しく料理できてなかったから、これからは食事のクオリティよりも、家族空間の心地よさを第一に考えよう

それがぼくの「決意」だった。
ぼくのような「シングルタスク型」の人間からすると、手を抜きながらゆるく料理することは、一点に集中してやるよりもぜんぜん難しい。

作業に没頭すると家族に話しかけられても聞いていなかったり(この傾向は料理に限らずある)、忙しいときに不機嫌になってしまったり。

家族のために作っているはずなのに、家の空気が悪くなるという本末転倒。
だから多少のことは目をつぶって大らかにやろうと。

決意はしたものの、人はそんな簡単には変われるものでもなくて、その後も同じような過ちを繰り返してきた。

それが最近ようやく変わってきたという感触がつかめてきた。「決意」から約8ヶ月。どれだけ時間かかってるんだと自分でも思うけど、まあそんなもんです。

どう変わってきたのか。
ひとつは時間が短縮されたこと。以前は夕食を作るのに平均2時間くらいかかっていたけど、今はそれが1.5時間くらいで完成させられる。カレーとサラダくらいなら1時間くらいでもいけると思う。

調理時間短縮のために何をしたのか? リストしてみると

  • メニューを減らす

  • 工程を簡略化する

  • やることをメモに書き出す

上の2つは単に「手抜き」ができるようになっただけ。だけど、凝り性の性格でもある自分がそれをできるようになったことは、逆に誇らしいことだと思っている。

3つ目の「メモに書き出す」も、時間短縮のために有効だった。

今まで自分の食事の作り方を書いてみると、
まず冷蔵庫を開けて(基本的にあるものからメニューを組み立てるスタイル)頭のなかで3〜5品くらいを考える。
レシピ検索をしながら野菜を切ったり下ごしらえをしながらだんだんメニューを確定させていく、という行き当たりばったりスタイルだった。

しかも耳に骨伝導イヤホンをしてPodcastとかオーディオブックを聴きながら作業することが多い。

そりゃ頭のなかいっぱいになるよな、と自分でも思う。

でも、「最初に作るものと大体の工程を決めてしまう」やり方にかえることで、それほど頭をフル回転させなくても調理できるようになった。

皮むきとか洗い物とか、ある程度自動運転的にできる作業をまとめておく。

頭を使うのは工程を考えたり、細かい部分を決めていく部分なので、そこをなるべく短時間ですませてしまう。すると残りはそれに従うだけでいいので、自動運転的に作業ができる。

そういう作業のやり方がやっと身についてきた。


書きながら気づいたんだけど、料理(自炊)においてぼくが体得した(と言わせてください)ことは、他の場面でも必要な視点だと思った。

要するに「自分だけのことに没頭せずに、まわりと協調する」ということ。
ぼくはこれがすごく苦手で、今まで仕事でもこれがうまくできなかった。

それが「家族のために食事を作る」という一見関係ないことから開かれてきたというのは、不思議な気もする。


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