「7時間寝ろ、話はそれからだ。」
そろそろ、睡眠と風邪の相関の話をしたい。
寝なきゃとは思うものの、ついつい夜更かしをしてしまう。
自分が、PCや携帯電話のように強制的に電池切れになってほしいとすら願っている。
どれだけ睡眠が大切かわかっているつもりだが、睡眠に関する興味深いデータをみつけた。こちらの研究論文である。
SLEEP | Volume 38, Number 9 | September 1, 2015 (dpaq.de)
目的:6~7時間未満という短い睡眠時間と断片的な睡眠は、数多くの慢性疾患の発症や進行、急性感染症の感染などと関連しているといわれる。眠時間が短い場合や断片的な睡眠では、抵抗力を下げてしまうことが分かってきている。しかし、従来の研究では睡眠時間を自己申告してもらうという主観的な評価であり、実際の睡眠時間が不正確な場合があった。本研究では、手首に巻いて体の動きを測定する装置(アクティグラフ)を用いて客観的に睡眠時間を測定し、睡眠と風邪の発症の関係を調べる。
対象:アメリカのペンシルベニア州のピッツバーグの大都市圏に住む18~55歳の健康な男性94名、女性70名の合計164名
方法:客観的評価であるアクティグラフと主観的評価である睡眠日誌によって睡眠行動を1週間評価し、その後、ライノウイルスを含む点鼻薬を投与して風邪の症状を発症するかどうか5日間にわたってモニターした。 アクティグラフでは睡眠時間と睡眠の断片化を測定し、睡眠日誌で睡眠時間と睡眠効率を報告してもらった。
ライノウイルス→大人の風邪の2分の1~3分の1はライノウイルスといわれている。
その結果、
睡眠時間が短い(アクティグラフ測定)場合、風邪の発症が有意に増加
7時間以上の睡眠と比較して5時間未満では風邪の発症リスクが4.5倍、5~6時間の睡眠では4.24倍も高い
6.01~7時間の睡眠では1.66倍と風邪の発症リスクはそれほど高くない
というデータが得られたという。
睡眠不足は免疫を下げるとは思っていたが、ここまで数字で示されると「寝なければ….!」と強い想いを抱いた。
自分よ、7時間寝ろ、話はそれからだ。
なにとぞ。
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