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深遠で慈悲深いサヴァラン

そろそろフランスの洋菓子、サヴァランについて話したい。

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パティスリーとかのオサレケーキ屋さんで何を食べるか。
いつも悩んでいた。
だが、サヴァランに出会ってからは迷わなくなった。
原則サヴァラン。サヴァラン至上主義。サヴァランなにとぞ。

サヴァランとは

サヴァランとはコレ。

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[ラ・ヴィエイユ・フランス@千歳烏山]
※美しいサヴァランだったので写真をお借りした

ふわふわのシフォンケーキみたいなパン?にお酒をつけこんで、生クリームや果物が入っていたり飾り付けされた洋菓子。
バリエーションはさまざまだが、ざっくりいうと洋酒びちゃ漬けケーキだ。お店によってはケーキにラム酒など洋酒が入ったスポイトが刺さっていて、食べながらお酒をケーキに注入できたりする。
18-19世紀にはすでにあったようで、美食家のサヴァランさんにもじってつけられた名前らしい。

サヴァランはパティスリー○○というお店にだいたいある。家の近所に素晴らしく美味しいパティスリーがあり、そこのサヴァランをいつも食べている。

先日は夏季限定でモヒートのサヴァランが登場。
とても美味しかった。

なぜサヴァランが好きか

あるサヴァラン専門店が最初にサヴァランの美味しさを教えてくれた。
悲しいことにそのお店は既に閉店。
サヴァランが他で食べられないレベルの美味しさで独自でつくっていた紅茶のマリアージュも最高で、内装も美しかった。
突然の閉店だったのでひそかに再開を待っている。

なぜサヴァランが好きなのかを考えてみると、
ひょっとして酒が飲みたいだけなのでは?と自問してみたが、違っていた。

例えば、日本酒とチョコレートのようなお酒と甘いもの食べ合わせはぴったりで美味しいが、サヴァランは洋菓子と洋酒が融合することで新たな境地に辿り着いている。サヴァランは模倣困難で動的シナジーが働いている。

マリトッツォも美味しそうだけど、ぜひサヴァランを食していただきたい。
深遠で慈悲深いサヴァラン。
スイーツ新世界の扉が開くはず。

なにとぞ。

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