いわて酒蔵訪問ツアー🚗💨～菊の司酒造～

こんにちは！i-Sakeメンバーのせきなです🙇‍♀️

さあ、i-Sakeのいわて酒蔵訪問ツアーの第二回がさっそく行われました！！

今回訪問させていただいたのは盛岡市紺屋町に蔵を構える「菊の司酒造株式会社」さんです！
地元の人に愛される日本酒を造り続ける菊の司酒造さんの日本酒を造るうえで、発信する上で大事にされているところを専務の平井佑樹さんにお伺いしました。その様子を余すことなく伝えていきたいと思います！

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「菊の司酒造さんは約250年やられているということで、歴史についてお聞きしたいです。」

「うちは1615年から商売を始めています。最初は宿屋をやっていました。1615年を初代とすると僕は16代目です。1772年の6代目が酒蔵を創業して再来年で250年になります。紫波でずっと営んでいたのですが明治に盛岡に蔵を移しました。その頃は中津川の反対側に蔵を構えていて、川側に門が向いていたので土手酒場と地元の方に覚えてもらっていました。太平洋戦争のときには他の酒造さんと統合して酒造りを行っていたのですが、戦後に独立・分離して現在のように菊の司としてやらせていただいています。現在の社員数は全体で21人いて、女性や若い人も多いです。」

「日本酒造りに対する思いや大事にしている点を教えてください。」

「僕は普段晩酌として夜ご飯と一緒にお酒を飲むのですが、そういうときに飲み飽きせず、普段の食事と一緒に楽しめるようなお酒を作りたいと思っています。菊の司のお酒は食中酒として好まれるように、香りや酸味を大事にしています。日本酒を造るとき、搾ってすぐに瓶につめてちゃんと香りが感じられるようにすることを徹底しています。また昔から「酸味が効いているね」と言っていただけるのですが、甘みがあっても酸味のメリハリをつけるというのがうちの一番の基本です。香りと酸味によって食事との組み合わせの幅も広がるので、そのバランスなどによって商品を展開し、飲むシーンを提供するなどしています。
　また中津川の伏流水を日本酒造りに使っています。軟水だと酵母がゆっくりと働き発酵が緩やかに進みます。また軟水にはお米の糖分が溶けやすいです。うちの特徴は本州一寒い盛岡で軟水を使って酒造りすることで、たくさんお米を溶かして、低温発酵で香りをだすことを基本としています。」

「平井さんは関東の大学の商学部に行っていたとお聞きしたのですが、蔵に戻ることはもともと考えていたのですか。」

「戻ってこようと思っていました。親からは帰ってこいと言われたことはないのですが、自然に帰っていきたいと思いました。盛岡に歴史ある家業があって、農業を含めて色々な関わりの中で自分の商売をやっていけるのは貴重なことだと思うので、最後は喜んで帰ってきましたね。大学時代には日本酒のイベントに実行委員として参加させていただいたりして、色々な人に会えたのは良かったと思っています。今でも大学時代に知り合った方とのつながりが続いています。」

「菊の司酒造さんのホームページを拝見させていただいて、多数のコラムが載っていたのですが、どのような意図でコラムを書かれているのですか。」

「以前から情報発信はやらないといけないなと思っていて。テレビやラジオによる発信は一方通行の発信でお客さんとのコミュニケーションが取るのが難しいです。そこでお客さんがどのような反応をしてくれたのか知るためにSNSやコラムといった方法で情報発信を行っています。ホームページも自社の情報が載っているだけだとうちのことを知らないと検索できないですよね。菊の司を知らない人にアピールするためにコラムを始めて、菊の司という言葉が入っていなくてもweb検索でうちのホームページにたどり着けるようにしています。それで菊の司のことを知ってもらえるように、またネットショップに行ってもらえるように導線を作っています。コラムは20代の社員でメディアチームを組んで、一人一テーマの連載を行っています。」

「地元の方に愛される酒造りをする上で心がけていることや、平井さんが思う岩手の良さを教えてください。」

「岩手の良いところはたくさんありますね。酒造りでいえば寒いし、空気もきれいで水にも恵まれていて。また海、山の良い食材がそろっているので、食中酒として酒と料理を楽しんでもらえるよう意識して酒造りを行っています。最終的には岩手100％のお酒を造りたいですね。岩手の米、水、空気を使って、地元の人に誇りに思ってもらえるものを作っていきたいです。」

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平井さん、貴重なお時間を頂きありがとうございました🙇

岩手の水や土地の良さを活かして地元の方に愛される日本酒造りを行う平井さんのお話、とても勉強になりました。

料理との相性も抜群の菊の司酒造さんの日本酒飲んでみたいですよね🍶
ぜひ岩手の料理とともに味わってみてください☺️

菊の司酒造さんのホームページはこちら⤵
http://www.kikunotsukasa.jp/

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https://www.tsukinowa-iwate.com/wakasaya