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発音が悪い:3タイプ

おはようございます。いわたコトバのそうだん室言語聴覚士の岩田です。
3連休いかがお過ごしですか?昨日訓練した子は「明日はお祭りに行く!」と楽しそうに教えてくれました。夜は雨が止んでくれるといいなぁ

今日は「発音」についてのお話です。教室でも発音のお悩みは結構多いです。
今日はそんな「発音が悪い」というご相談が来たときにSTが見ているポイントやタイプごとの改善の難易度をご説明していきます!

「発音が悪い」3つのタイプ

「発音が悪い」という場合、おおよそ以下の3タイプに分けることができます。
ここでは例として「カ行」が悪い子供を例に話していきます。

タイプ① カ行が全く出せなくて省略、置き換えをしているタイプ
カ行が全く出せないパターンです。どんな音でもカ行を出すことができないので子音を省略したり置き換えたりしています。

(省略の例)カラス→アラス キク→イク クルマ→ウルマ
(置き換え例)カラス→タラス キク→チク クルマ→ツルマ

タイプ② 一部は言えていたり、正しく言えることもある
ほとんどの場合は、カラス→アラス、クルマ→ツルマ と誤った発音をしてしまっていたとしても「サカナ」であれば「カ」を正しくできるということがあります。
発音を直していくときにこの言えることがあるワードがあるかないかを知っておくことがとても重要になります。
これは意識して聞いて探してみると意外と発見できることがあります。

タイプ③  異常構音(声門破裂音、咽頭破裂音、口蓋化構音)
この音は口の形や機能に問題がある場合に出ることが多い発音の障害で、機能的な問題や誤った学習のために音が正しく出せず、発音が悪くなるものです。これは事前に専門医の診断や医療処置が必要になることが多いです。

タイプによる改善の難易度

発音は省略→置き換え→歪みという順番で成長していきます。
そのため音を省略してしまっているパターン(カラス→アラス)が一番改善がしやすく、
置き換えている場合(カラス→タラス)が普通くらい。異常構音が一番改善が難しく一番時間がかかってしまいます。

また、この中でタイプ2の「正しく言えることがある」単語がある方が、ない方と比べて発音の改善がしやすくなります。

いわたコトバのそうだん室ではこういった発音の訓練も行っているのでお気軽にご相談ください。
またYouTubeやインスタグラムでも言葉や発達に関する情報を発信しているので見てみてください!

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ホームページ:https://kituon.sakura.ne.jp

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