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12月の読書/文章講義/論文書けない?/VRChatガイドブック

12月の読書メモです。
知人からおすすめされた本、紹介されていた本を読んでいます。本を読んだら、個人的に実際にやってみようと思うことを最大3個書くようにしているので、引き続きそのメモも載せています。

20歳の自分に受けさせたい文章講義/古賀史健

文章でのコミュニケーションは難しい。リモートワークが多くなり、チャット文化も広まりました。対面で話す機会が減り、人によっては快適かもしれません。ただ、私はでチャットでの言葉選びに苦手意識を持っています。また、イベントの実施記事、SNS等でもなかなか文章が出てきません。

「文章」についての書籍を探して、複数の記事でおすすめされていたのがこの書籍でした。(この書籍に加えて、「3行で撃つ」も紹介されている記事が多く、今読み進めています。)

著者の古賀さん自身がライターであり、古賀さんの目線で「20歳の自分」に向けて書かれています。本著の中に「読者の椅子に座る」というキーワードがありますが、最もイメージしやすい読者が「過去の自分」という例です。つまり、ライターに向けて書かれた本ですが、この全人類が情報発信する時代、文章を書く全ての人に役に立つ文章の「描き方」を説明されています。(私の文章も、これから徐々に上達していく、はず…。)

やること

  • 主張、理由、事実を意識して使い分ける。

PREP(結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point))等のテンプレートがありますが、要は主張、理由、事実を意識せずに使ってはいけないということだと理解しました。

  • 少しでも長い文章を見つけたら、ハサミを入れて短い文章に切り分けたほうがいい。

これには3つの理由が説明されてました。①冗長さを避けてリズムをよくする、②意味を通りやすくする、③読者の不安をやわらげるため。書き手の私の不安から文章が長くなりがちですが、読み手を意識して切り分ける努力をしたいです。

  • 自分の文章を図にする。絵コンテを作る。

なぜあなたは論文が書けないのか?/佐藤雅昭

note記事「働きながら情報系の大学院を修了したby父」で紹介されていたことがきっかけです。(尊敬しました!)

私自身、先行開発の組織にいるのに、最近は論文はおろか学会発表すらしていません。そもそも論文も経験がほぼありません。かと言って、開発した技術が事業化しているわけでもない。

今のポジションとして開発技術の価値をお客様に早く提案する(PoC)、アカデミックに技術開発を深堀(そして発信)する、これが私の仕事です。しかし、どちらも中途半端でもやもやしてました。そんな中、上述の記事で紹介されていた本著を手に取ってみました。

全4章構成で、特に「なぜ論文を書くのか?」というモチベーションにフォーカスされています。論文に対して抵抗ある人が気軽に読めるように、本著はさらっと読みやすく作られています。各章、問いかけるような見出しになっています。目次を読んで部分的にでも自分に当てはまると思った方には、良いきっかけを与える1冊かもしれません。

自分のキャリアを見通して論文が必要かどうかを考えて、もし必要ならば、業務の中で論文を書けるよう環境を整える必要があると思いました。

やること

  • 「どうなりたいか」意識する

モチベーションが最重要。やらされて書く論文は苦行。Acceptされるまでの道のりは長い。

  • データが集まったらストーリーを立てる

”ストーリー”というのは一つのキーワードです。ここは知的作業なのでしっかり時間を確保して考えること。データは完璧を求めすぎない。不足しているデータがあればまたstepを踏んで集めていけば良い。

  • 書くと決めたら、論文を読む

英語に抵抗があるなら翻訳機能を使えばいい。完璧に理解する必要もない。「できたらやる」ではなかなか行動できないので、時間を確保する仕組みを作って、文献を読んでいく。

VRChatガイドブック~ゼロからはじめるメタバース/岩佐琢磨・まつゆう

VRChatで遊ぼうと思っていた矢先に、人生の先輩からおすすめされた1冊です。

家でQuest2を使っていると変な目で見られるので、夜にコソコソ遊んでいました。ただ、本ならば日中堂々と読めます。冬休みにVRチャットへの理解を深めようと思って購入しました。

タイトルにあるように、まさにVRChatのガイドブック。使い方だけでなく、文化や常識、時には自分の身を守る方法も記載されており、旅行先でのガイドブックのような書籍でした。普段ゲームをしない、初心者寄りの私でも読みやすい構成になってます。

詳しい知人がいるコミュニティに属していれば教えてもらえる内容かもしれません。ただ、観光地にガイドブックを持っていく感覚で、詳しい知人がいる人も、VRChat経験者も、持っておいて損はないと思いました。

気になった点

  1. VR酔いは当たり前

車で本読んだり、荒天で船に乗ったりしても、全く乗り物酔いしない私ですが、VRChatを1時間プレイしたら酔いました。衝撃でした。
「VR向いてないのかな~」と思っていたのですが、ビギナーは酔うのは当たり前、20~30時間したら克服できるとのこと。酔わないための設定も紹介されており、ありがたい情報でした。

2. VRChatの文化

異国に行くときにはその国の文化や常識を知っておく必要があります。それと同じように、VRChatでの文化を知る必要を感じました。
VRChat(というかメタバース空間)は自由度が高く、現実に近い動きもできます。一方で、現実とは違い、匿名かつ顔も見えません。そのため、他人を不快にさせる行動もできてしまいます。

他人を不快にさせないために、また、他人から迷惑行為をされたときに自分の身を守るために、最低限の知識は身に着けておきたいと感じました。

また、リアリティが高いけど、リアルではありえないことが体験できるからこそ、Chapter2 以降で紹介されるような楽しみ方もできます。(だから、授乳カフェのような高度な遊びもあるんだな、と…。)

(おまけ1)AWSの知識地図 〜現場必修の基礎から構築・セキュリティまで

読み物として、という本ではないです。AWSに関わる機会が増えてきそうなので、読みやすいとおすすめされていた1冊を読んでみました。
1章、3章、4章は知識として抑える章です。これと過去問で一番下の資格 (クラウドプラクティショナー)は何とかなりそうな気がしました。

2章は本著の約半分を占めており、CUIでAWS上にWeb環境を構築するまでがハンズオン形式で記載されています。
AWSを操作する方法として、GUIとCUIがあります。Udemyの講義ではGUIでの操作が説明されており、初心者にとって易しいのはGUIのように思えます。ただ、変化の速いAWSではGUIは変更する可能性もあるため、本著ではCUIでの操作で説明されているようです。

会社のAWSトライアル環境で本著に沿ってCUI操作をしようと試みましたが、会社独自の権限認証が必要だったようでうまく権限を付与できず、苦労しました。プライベートのアカウントで操作するなら問題ないかもしれませんが、それはこれから試してみます。

(おまけ2)SLAM DUNK/井上雄彦

THE FIRST SLAM DUNK を観て感動し、一緒に見に行った妻が「全巻買って読み直したい!」と言い出して購入。う~ん、不朽の名作。12月の読書量が先月より少ないのは、師走の忙しさというよりSLAM DUNKが原因かも。
(2年前に鬼滅の刃も同じノリで全巻買ったような気がします。。。)

おわりに

「師走」とはよく言ったもので、いつの間にか大晦日。見返すと今月は本を読めてない。読みかけの本が3冊もあるという、非常に中途半端な状態で年を越しそうです。読書の時間を確保できている方を尊敬します。

1月もNoteやブログでおすすめの本など探しながら、のんびり読書できればと思っています。


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