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私の福祉物語第3話 いきなり独り立ち

こんばんは。

本日は第3話を始めたいと思います。

まだ読んだことがない方はこちらからどうぞ。


この施設に来て、早5日。

先輩の後ろにつきながら、少しずつ仕事を覚えてきたぞ。

今日も頑張ろう。

施「naoさん。ちょっといい?」

「はい。なんでしょう」

施「退職者が2人出たので、3階のフロアを1人でやってほしい」

「えっ?自分3階のことほとんど教えてもらってないですよ」

「しかも風呂の準備とか全く知らないですし」

施「大丈夫。フォローは入れると思うから」

あれ?

1ヶ月は一緒に仕事ついてくれるんじゃなかったの?

何も知らないフロアをいきなり一人でやるのか。。

10人だけやからなんとかなるかな。

ーーーーー

やばい。

掃除にお風呂の準備にオムツ介助に、誘導。

誰も手伝いにきやしない。

おまけに間違ってるやら遅いやらを、他の人から指摘されてばかり。

慣れてないのだから許して欲しい。

「ピンポーン」

コール対応。

そういえば家族が来ていたな。


「オムツから便が漏れてるし、お茶ちゃんとかえたの?」

「申し訳ございません。」


あーやっちゃったな。。

自分のミスだ。

いろんなタスクを同時進行していたあまり、一つ一つの精度が落ちた結果だ。

クレームになっちやったな。

まだまだ技量不足‥

しんどいな。


「まあ、新人がこの階を一人でやるのは厳しいよ。アンタはよくやったよ」

ベテラン看護師のKさんだ。

便失禁でてんやわんやしている時に颯爽と現れ、助けてくださった。

助けてもらってなかったら本当にきつかった。

「ありがとうございます。今度はなんとか一人で頑張ります」

「ぼちぼちでいいよ。なんかあったらすぐ呼びや」

本当ありがたきお言葉。

罵られていたら、仕事辞めていたかもね。

「もう少し丁寧に仕事しよう」


その後気を張り、初めてだらけの仕事をなんとか乗り切り帰宅。

Kさん以外のフォローはほとんどなかった。

それくらいこの施設には人がいないのだ。

自分のことで皆いっぱいいっぱい。

大丈夫かなこの施設?


と思いながらとこに着いたのだが、


「…暑い」

夜中に目が覚め、水分を取ろうと起きる。

身体がダルく、ふらつく。

熱あるなこれ。とりあえず体温を。

「39.7!?」

だいぶ高熱でした。


翌日医者に行くとストレスからくるもので、放っておくと腎臓を悪くすると言われ3日間、点滴をうちに通院アンド仕事禁止令。

俺ってストレス耐性なさすぎだろ。

いろいろ不安になるな。


てことで今日は終わりです。

社会人になって初めての壁にぶち当たった回でした。

正直思い出したくもないですが、あの経験があったからこそ今の自分があります。

きつく辛い経験はなるべくしたくないと思いますが、すれば人間として強くなります。

もちろんきつく辛い経験ばかりの職場なら、

転職する

ということも選択肢としてはいいと思います。

逃げではありませんから。

では本日はここまでです。

読んでくださり、ありがとうございます!


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