見出し画像

#017 業界ネタ~猫の腎臓病治療薬~

おはようございます!本日、朝から研修で、すっかり昼礼になってしまいましたが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?最近、のどの調子が悪かったので色んなのど飴を試してみましたが、たたかうマヌカハニーが最強だなと気が付きました。これをなめると声がかすれていたのにちょっとだけ出るようになる気がします。声が出なくなったときは試してみてね。ではでは、今日は業界ネタ、猫の腎臓病のお薬のお話。

猫の腎臓病って知ってました?

最近、こんなニュースがあったのご存じでしょうか?猫って腎臓病で死んじゃうことが結構、あるらしいです(知らなかったけど、猫を飼ったことがある人にとっては有名みたいですね)。その原因を東大の宮崎徹先生が研究していて、AIMというタンパク質の機能不全であるということが分かってきた模様。で、もともと企業とタイアップして開発を進めようとしていたんだけど、コロナ禍で企業の業績が悪化して、資金調達が困難になったとのこと。「困ったな~、皆さん、何とか助けてください」と寄付を募ったところ、なんと愛猫家から2億円近くの寄付が東大に集まったとの事。そのことを知った別の製薬企業が開発に名乗り出て、先生も東大を辞めて、AIMの研究開発に特化した法人を設立したという話です。

寄付で広がる世界

これまでと全く違う資金調達(マイクロ資金調達というらしい)で、世の中で難しいと思われていた課題が解決できるということで、しかも(猫ではありますが)医薬品の分野のニュースであったので、シェアしました。こういうお金の流れが出来てくるといわゆるグローバル・ハイクオリティ・コミュニティ層なしのグローバル企業が手を出せない領域でも、もしかすると医薬品の開発が進むかもしれないですね。ローカル・ロークオリティ・コミュニティ層あり(今回も愛猫家からの寄付がきっかけですし)の新しい姿なのかもとちょっと思った次第です。もちろん規制がたくさんある領域なので、このくらいの資金ではどうにもならない課題もあると思いますが、新しいお金の流れで課題に挑戦するのも面白いなと思いました。

お金の流れを作る・設計する

こういう事例からも分かるように、お金の流れさえ上手く作ることが出来れば、製薬企業でなければ開発できないと思われていた薬も研究者が直接、開発に関与することが出来るってのが面白いなと。また使途が明らかになっている寄付には結構、集まるのかもしれないとも思いました。お金の勉強が今年のテーマでもあったので、それに絡めて共有しました。ではでは、また!

参考にした記事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?