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#395 業界ネタ~がんゲノム異常の人種差明らかに

おはようございます!あっという間の金曜日、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?オンラインのイベントに参加していて、クライアントとの商談が今週はたくさん入って、バタバタしてしまいました。何だか春になったかと思えば、また寒くなり、なかなか体調管理が難しい季節ですね。妻も体調を崩し、何となく私も今週はダルかったなと。皆さんもお気を付けください。春が待ち遠しいですね。さてさて本日は「業界ネタ~がんゲノム異常の人種差明らかに」です。

日本人がん患者に向けた診断・治療戦略の最適化の必要性

科学的に面白いと思った記事があったので、共有します。以下、記事からの抜粋です。日本人では10種類のがん種でTP53遺伝子変異の頻度が高いなど、白人とは異なる特徴がある―。国立がん研究センターの研究グループは2月29日、がんゲノム情報管理センター(C-CAT)に蓄積された約5万例のがん遺伝子パネル検査データを解析した結果を発表した。日本人を対象にがん種横断的にドライバー遺伝子異常が解析されたのは初めて。日本人に多い胆道がんなどでは、ゲノム異常を標的とした治療薬の開発が不十分である現状も明らとなった。研究グループの国立がん研究センター研究所分子腫瘍学分野の片岡圭亮分野長は同日開いた会見で、「少なくとも日本ではよりそうしたものに重点を置いた開発が必要ではないか」と述べ、日本人がん患者に向けた診断・治療戦略の最適化の必要性を指摘した。

誰が作るのか、その薬・・・

やはり日本人は日本人特有の変異があって、分子標的薬に対する感受性も結構、違うかもしれないという話ですね。また日本人特有の変異に対する分子標的薬も開発していかないといけないよねと。結構、癌種も東アジア人と白人では違う印象でしたけど、そもそも変異の種類も違うと言うことで、納得感があるデータなのかなと思いました。こうなってくると欧米のメガファーマやバイオベンチャーが開発しないと思われる領域なので、日本の製薬やバイオベンチャーが注力していかなければいけないのだろうと思いました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今後、こういう人種間での違いはがん以外の疾患でも少しずつ分ってくると思いますね。そうなってくると日本人特有なものにかんしては誰が治療薬を作るんだという話になって、そこは日本の企業がという流れになっていくような気がします。ただ遺伝的に近い中国人と同じであれば、案外、中国のメーカーの方が開発が早いかもしれないですね。今後は中国をライバルとして、日本の企業もこの辺の研究に力を入れていって欲しいなと思いました。ではでは、良い週末を!


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