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#276 業界ネタ~有識者検討会⑧

おはようございます!妻が朝、早めにオフィスに行くことが多くなって、すっかり朝の娘の登園は私の役割に定着してきましたね。とはいえ、その方が娘がわがままにならないってこともあって案外スムーズにいくなと感じています。やっぱりママには甘えますからね。これはこれでいいかなと思うのですが、自分の出社が間に合わず、最近はお昼休みの時間を使って出社しています。まあ、それでも何とかなっているので、しばらくはこの感じでいこうかと思います。さてさて本日は「業界ネタ~有識者検討会⑧」です。

いよいよ大詰め

昨日、有識者検討会が行われました。もしかすると最後かもしれないですね。まとめの会になったわけですが、以下、記事の要約です。厚生労働省の「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」は6月6日、報告書案を座長一任で取りまとめた。報告書案では、内資系企業の創薬力低下が課題となる中で、長期収載品依存から脱却し、研究開発型のビジネスモデルへの転換をさらに促す必要性を強調。長期収載品について、患者の嗜好などを踏まえた「選定療養の活用」を盛り込んだ。一方で、新薬開発の主流が米国のベンチャー企業などに移り、ドラッグ・ラグ、ドラッグ・ロスが懸念される中で、解消に向けて、革新的医薬品を国内に迅速導入した場合、薬価上の「新たなインセンティブ」を検討することも盛り込まれた

特に気になるのは・・・

新薬創出加算の企業用件がベンチャー企業に不利になっているところを適切な評価をするようにという内容が入ったのは大きいなと思いました。これまでは明らかに大企業側に有利でしたし、企業用件を上げるために無理に先駆け申請をしたりする会社も多かったと思いますが、この辺が見直しになるかもしれないです。あと希少疾患と小児医薬品についても薬価上のインセンティブがつくかもしれないとのことで、これもいい傾向だなと思いますね。あと市場拡大再算定については、やっぱり共連れの評判が悪いので、再算定の対象となる類似品の考え方を見直すようにということになっています。これは会社によってはかなり大きいような気がしますね。これが制度の中にどのように反映されていくのか、今後も注目していきたいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?業界全体のことがこれだけしっかり議論されたのって結構、珍しいことだと思いますね。それだけ日本の製薬業界がピンチなんだということだと思います。大事なのは日本の患者さんに薬が届くということで、そのために必要なことを、それぞれの立場で頑張っていきましょう。個人的にはクライアントになる海外ベンチャーにとって、メリットが出てきそうなので、その辺の情報もしっかりと整理して伝えていきたいなと思います。そうすることで一つでもいい医薬品が日本の患者さんに届くことに貢献できるかなと。頑張ろっと!ではでは、また。


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