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少しの非日常を届ける2つの宿

鹿児島県阿久根市にある【イワシビル】と枕崎市にある【山猫瓶詰研究所】。
北薩と南薩の2カ所で下園薩男商店が営むお店です。
営業中は、カフェとショップ、工房が稼働するお店ですが、どちらにも、宿泊施設が備わっているのをご存じでしょうか。

今年のゴールデンウイークもほぼ満室であった、場所も雰囲気も異なる2つのお宿。
今回は、日常に少しの非日常を届ける下園薩男商店の宿についてご紹介します。

北薩のイワシビルと南薩の山猫瓶詰研究所

イワシビルは、鹿児島県阿久根市にある3階建ての旧保険会社ビルをリノベーションして2017年にオープンしたお店です。

イワシビルの外装。「たい焼きとお土産」の暖簾とイワシの看板が目印。

1階は、自家製餡を使った米粉たい焼きが人気のカフェと旅する丸干しをはじめとしたオリジナル商品や北薩の特産品が並ぶショップがあります。
2階はオリジナル商品を製造する工場になっており、窓越しにいつでも見学できるようになっています。
そして、3階はホステルになっており、窓から光がたっぷりと入る明るい空間には7つの部屋があります。

一階のショップとカフェ

山猫瓶詰研究所は、鹿児島県枕崎市にある築120年越えの旧郵便局をリノベーションして2022年にオープンしたお店です。

山猫の外装。手前は元郵便局のスペース、奥は古民家になっている。

平屋ではありますが、ドアを開けて迎えるのは、オリジナル商品や雑貨が並ぶショップ。さらに奥に進むと、米粉とおからのマフィンなどのスイーツを楽しめるカフェ。カフェの隣にはオリジナル商品やマフィンを製造する工房があります。カフェの奥へ進むと、【山猫の秘密部屋】と呼ばれる予約制の個室があり、夕暮れ時になると、個室と一部のカフェスペースが一日一組限定の宿へと姿を変えます。

窓際のカフェスペース

どちらも下園薩男商店が営むお店ではありますが、雰囲気はまるで違います。

朝のイワシビル、夜の山猫瓶詰研究所

宿として2つのお店を見ると、すでに利用したことがあるお客様は、もしかしたらこんなイメージをお持ちかもしれません。
イワシビルは朝、山猫瓶詰研究所は夜の雰囲気を持つと。

空間編:陽光が広がるイワシビル

陽の光がたっぷり入る「時と旅」をコンセプトにしたイワシビルのホステル。
イワシのようにみんなが集まる場所で、美味しい食事を食べて、話をして、ゆっくり休む。あなたの旅のスタート地点になりますようにと想いが込められた空間になっています。

3階のドアを開けて広がるラウンジでは、宿泊者同士の新しい出会いも生み出します。貸し切りも可能で、気の知れた友人や家族とわいわいと長い夜を過ごすこともできます。

ラウンジのソファは、阿久根の海をイメージしたオリジナルの生地とかつて港で使われたパレットを骨組みにしています。

絵本から飛び出したような背が低く弧を描いたドアは、まるで隠れ家や秘密基地の入り口。遊び心をくすぐらせます。

窓側のダブルルーム。ダブルサイズベッドが1つの部屋。

部屋はベッドと机、空気清浄機のみとシンプルながら、学校で使われていた学習机や椅子、漁船の集魚灯をリメイクしたものなどを取り入れ、その地域にあったものにひと手間加えたデザインを詰め込んでいます。

窓側シングルルーム。シングルベッドが1つのお部屋。

1室のみ、和室のお部屋もあります。和室が落ち着くお客様や小さなお子様と宿泊されるお客様にもおすすめのお部屋。こちらは窓のない部屋ですが、じんわりと光る照明に心落ち着く空間になっています。

セミダブルサイズの布団が二つあるお部屋。2名以上の宿泊の場合はもう1セット用意されます。

共用設備は、トイレ、洗面所、浴室、洗濯機・乾燥機があります。

洗面所は、亜鉛メッキの洗面台が3つあり、鏡は漁港で実際に使われていた木枠をはめ込んでいます。

洗面所は温かい暖色系の照明。大きめの洗面台で複数人で同時使いしてものびのびと使えます。

浴室は、シャワールームが2つとバスルームが1つの計3つ。
こだわりのシャンプー・コンディショナー・ボディソープを備えており、香りでリラックスできます。

近くの海で遊んだ後や長期滞在の方は洗濯機と乾燥機をご利用いただけます。

トイレには、阿久根で獲れる魚たちの手描きのイラストが散りばめられいます。

よく見ると鉛筆の下書き痕が見え、温もりを感じる。

イワシビルは、学校や漁港、その地域にあるものにひと手間加え、温もり感じる遊び心を盛り込んだデザインが特徴です。

空間編:夜の静けさを楽しむ山猫瓶詰研究所

山猫瓶詰研究所は光を抑えたほの暗い落ち着きを感じる空間です。大人であれば、3人ほどが上限のお宿は、夜はしん、と静まり、ぼんやりと照らされる部屋の中で、目の前の大切な人たちとの時間をゆったりと過ごすことができます。

個室はこじんまりとしたスペース。本を読んだり、話をしたり、作業に集中したりと、いつもの日常と距離を取って、自分や相手と向き合えます。

部屋に入ると山猫の石像がお出迎え。

隣には、山猫の寝床をイメージして作られた洞窟空間。
成人男性が真っ直ぐ立てるくらいの高さがあり、セミダブルサイズの布団が1セット敷けます。

障子を開けると、日中は陽の光がじんわりと入ってきますが、夜になるととっぷり仄暗く、時間帯で異なる雰囲気を楽しめます。

夜の洞窟の様子

部屋の中にはシャワールームがあり、イワシビル同様こだわりのシャンプー・コンディショナー・ボディソープで香りを楽しみながらリラックスできるシャワータイムを過ごせます。

シャワールーム

日暮れは、よりカフェスペースも仄暗くなり、大人の雰囲気が漂います。

自分たちだけの特別な空間。普段はできない話や思い出話に花が咲きます。
特別な夜にと、サプライズを考えるお客様も多くいらっしゃいます。

宮沢賢治の「注文の多い料理店」から着想を得て作り上げられた世界観は、ところどころに物語を彷彿とさせる仕掛けがあります。

部屋入り口にある文言
“ここで靴をお脱ぎください。大へん結構にできました。さぁさぁおなかにおはいりください。”

お店に辿り着いた客人をヘルシーで心満たされる食事で満喫させ、心も体も健康になったところを食べてしまおうと山猫が企んでいる。
山猫瓶詰研究所はそんな物語を含んでいます。
ということは、あの洞窟に入って、外に出られた客人はいるのかいないのか――?

少し怪しげな遊び心を持つのが、山猫瓶詰研究所です。

洞窟で一晩過ごし目覚められたお客様には、朝食が待っています。
朝食の時間は定められておらず、お好きな時間にトーストを焼いてゆったりとした朝を過ごすことができます。

トーストに添えたソースは、ピクルスのトンナートソース。

朝食は、カフェでも人気の【ピクルスのトンナート:病みつき記憶】を使ったトースト。
旨みと香りが強い枕崎産の鰹フレークと細かく刻んだピクルスを混ぜ合わせた料理ソースで、寝起きでも味覚からばっちり目覚めます。

特別な食事編:伝統をいただくイワシビルの朝

イワシビルに朝のイメージを持たれる所以は、”朝食”にあると言えるでしょう。
イワシビルにはオプションで利用できる朝食サービスがあります。
朝起きて、軽い身支度を終えて一階へ降りると、懐かしささえ感じる優しい香りが鼻腔と空腹を刺激します。

イワシビルの朝食

脂が乗った大羽イワシの丸干しをメインに、具沢山のお味噌汁、雑穀米、そして小鉢が5つ。
朝食を求めて宿泊する方もいるほどの人気の朝ごはんです。

イワシの丸干し屋である下園薩男商店だからこそ、こだわり仕上げた丸干しメインの朝食では、メインの脂を楽しむマイワシの丸干しと旨味を楽しむウルメイワシの丸干しを楽しめます。

鹿児島の味、麦味噌と阿久根市で育てられたエノキを使った具沢山味噌汁、甘いさつまあげ、北薩の季節の柑橘、2階工場で製造している焼海老辣油焼海老焦がし醤油を使った半熟ゆで卵。鹿児島産のほうじ茶。
鹿児島、北薩が繋いできた伝統と文化を味わえる朝食は、宿泊者限定のオプションです。

もっとイワシビルの朝食を知りたい人はこちら。

特別な食事編:季節を味わう山猫瓶詰研究所の夕食

山猫瓶詰研究所の周辺には、飲食店がありません。だからこそ、夜はたっぷりと山猫瓶詰研究所を味わえるよう、オプションで利用できる夕食のサービスがあります。
せいろ蒸しの夕食は、時間に縛られることなく、お好きな時間に楽しむことができます。

2名分のせいろ蒸し

南薩の農家さんが育てた季節の野菜を中心としたせいろ蒸し。トマト、胡麻、大葉ベースの3種類のソースで味わえ、旬の野菜の本来の美味しさを味わえます。
付け合わせには、鰹節を使ったおかず系のマフィン、小瓶に入ったデザートもついています。

宿泊時はポルトガルワインをボトル購入することも可能で、夕食中や夕食後、長い夜を満喫できます。

身体に染みわたる南薩の味を満喫できる、宿泊者限定の夕食です。


朝を楽しむイワシビルと夜を楽しむ山猫瓶詰研究所。
異なる時の流れと遊び心を味わえる2つの宿でのひと時は、少しの非日常を感じられます。
外に一歩踏み出せば、まるで夢から覚めたかのよう。
そんな時間を過ごしにぜひ、お越しください。

イワシビルについて気になった方はこちら

山猫瓶詰研究所について気になった方はこちら


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