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警察小説っぽさを異世界で出すために組織図を作る。

GWですね!前回からしばらく間が空いてしまいましたが、うっかりゴミ出し一回忘れましたが、何とか生きています。あとは植物店のイベントでアガベを購入したりなど。アガベについてはまた後日改めて語るとして。

ここ最近はずっと↑の短編の長編化のための世界観構築の作業をしてましたね。思い付いた同一世界観ネタ①②③の全てのプロット共通で登場人物について名前やら身分やら詰めたり、国の歴史や国旗みたいなものも考えたり。

途中で詰まって気晴らしにオレンジピールを煮込んだり。我が家の柑橘類事情についてはお暇な方はこちら↓に。

まだまだたくさんの皮があるんだけど、どうしよう…。しかしこの時から丸2ヶ月冷凍庫で放置してたのか、皮。全然問題なく、味見もしたけど、市販のものよりだいぶおいしいです。

今回作った分の半分くらいは妹にあげたけど、それでももう向こう3年分くらいは買わなくてもマーマレードとオレンジピールあるよ…。なんか世の中は深刻にオレンジ今年不作らしいですが、皮だよ皮、みんな皮も捨てずに使おうぜ~。

で、ざっと考えたところで、世界観構築のための最終の作業は「主人公たちが住む国の組織図を作る」です。

書こうとしているのは「異世界で警察小説やお仕事ものっぽい展開で、あわよくば暗部のお仕事や必殺仕事人みたいなことやちょいミステリー風味の事件解決ものをやる」という内容です。そういう「お仕事感のある物語」に必要なものとは一体何か、私なりに考えました。組織図ですね。指揮系統を明らかにするためです。


現場の経験がないのに、あえてリアルに書きたい。


私はずっと主婦ですし、「就職氷河期の一部の人間」らしくこれまで正社員としては企業様にお勤めした経験もないわけです。きっとバイトやパートの立場とは責任の重さや見えるものなども違うことでしょう。その点、実際に正社員でお勤めの方に比べて「仕事というものを物語としてのリアルさに変換するための元となる経験」は、ほぼ0に等しいわけですね。

そんな私がお仕事ものを考えるという。まるでこれまで長年働いてきた歴戦のお局OL戦士様かのごとく…!

おう、無理すんなや、という感じですね。しかし私ももういい歳ですので、それなりに「何だか人付き合いとか派閥的なものとかしがらみとか、もろもろ大変そうだな」ということくらいは理解しているつもりです。夫や知人友人の愚痴も聞きますし、NOTEや他のSNSでも、各地で切々と苦労を語られるのをお見かけしますし。皆様、本当にお疲れ様です…!

で、その「しがらみ」みたいなものはどこから来ているのか。個人的に上司のあの人が苦手で、みたいな個人同士の関係性にとどまらない、「組織に属する者特有のしがらみ」とは。

例えば派閥や部署、経営陣と現場の社員、支店と本店、などといった、「個人VS団体のトラブル」もしくは「団体VS団体のトラブル」が想定されるわけです。

警察ものなど各種お仕事もの物語では、よく部署ごとの縄張り争いやら偉い人と現場の意見の食い違いやら、毎度ドンパチやっておりますね。

起こった事件の解決をしようとしたら、何だか意見の対立・食い違いや争いが起こってバタバタする。それを何とかまとめながらも、問題の解決のために組織に属する全員で協力する。「お仕事もの」の物語は、ほぼそういう構造で作られているものと私個人は認識しています。

ということは「組織の構造」こそがお仕事トラブルの源泉なのではないか?と思ったのでした。

組織図とは組織がやるべき仕事の全てが体現されたもの。


組織的に部署ごとの分業がしっかり固まっているからこそ、それ以外のことをしたりしなかったりやそれぞれの立場の違いで「ここはウチの縄張りだぞ!」とか「奴らにはこちらの苦労が分かっとらんのですよ!」などと文句が出る。

ということは、組織の構造を制すれば組織的トラブルも予測でき、キャラそれぞれの立場や関係性やしがらみなどを具体性をもって物語として書けるのでは?

本当に実際に働いている方からすると「何を今さら当然のこと言ってるんや、コイツ」な話をしているわけですが、フワッとした「こういう仕事で嫌なことあるある~」みたいな話題自体がこの主婦には伝聞基準で微妙に縁遠いのです…。ただ、「その人の立場を自分の目線に置き換えて考えることはできる」ので、それでリアルに近づけないものかと考えているわけです。

そしてある組織の指揮系統や部署を表すのに最適なものが、組織図です。

なので、そう考えてネットで検索可能な「組織図の作り方や考え方」あたりをちらりとみたわけですけども。アッ…Excelでの組織図の作り方、なるほど…などとも思ったわけですけども。

経営者の視点ですな、これは。正社員として働いたこともろくにないのに?まじかよ。しかも今回考えるのは「なろう異世界の王政の国家における組織図」なわけですね。王様目線じゃねぇかよ。

王の国家運営の目指すところを組織図にて表現するわけですね。国家戦略というやつです。異世界人でもなく、貴族と平民身分感覚もない、魔法もない、地球の日本の令和のいち庶民の主婦が、魔法の国の王の目線。

詐欺の極みですね。大好きな詐欺のお時間がやって参りました。本当は無いものを「さも有るように書く」、この文章的な詐欺行為を楽しむためにこそ物語を書いてると言っても過言ではないかもしれません。リアル社会で詐欺ると普通に犯罪者ですが、小説書きは合法的な詐欺なので安心安全です。

というか、この記事自体が「お仕事未経験者のくせにさも経験者のごとく見せる詐欺」の犯人目線の倒叙の記述というか。倒叙ミステリーものの犯人が犯罪のアイテムやトリックを犯行前にコソコソと用意している描写と被ってますね。はいそうです、この詐欺の犯人は私です。笑。

では、異世界の魔法国家の王は一体どういう基準で国を組織するのか、妄想してみます。

地球の国家と同様に内政と外交、軍事関連に当たる組織も当然ですが。そもそもなろう貴族は中世ヨーロッパがモチーフなので、そのまんま流用できる過去の組織形態も一部ありますが。それらに加えて異世界ならではの部門、「魔法を管理する組織」なども考えなくてはならないでしょう。

それぞれの部署に関して、王に「この分野には力を入れたい」という強い思いがあれば、当然その組織の構造により注意深くなるはずです。王の代替わりや時代ごとに求められる問題の解決が増えたり減ったりするたびに、重きを置く組織も変わってくるかもしれません。内政を追求する王ならば、そのために内政関連組織に肝いりの新しい部署を新設するかもしれません。

組織図にはそういう「運営側の思い」みたいなものが入っていることが、各組織の所属の者に向けても、組織外の者に向けても、望ましいのでは?と思うわけです。

…などとギリギリ普通の人っぽく組織について考えられるのは、昔同人オンリー主催のお手伝いという「組織運営側の立場」を数年していたからかもしれませんね。

ジャンルが好きってだけで集まった元々イベントでしか会話しないくらいの知り合い程度の仲の人々が、その場の盛り上がったノリでやろうとすることが多くて、いざ開催決まって作業開始してからの「じゃあ誰が何をどうするのよ?あなた何が得意?」とかスケジュール管理とか分業すり合わせみたいなことが、色々と大変だったんですよね…時には揉めかけたりもして。

何でか主催は別の人でも、運営仕切る役は私だったりしたんですよ…そんな能力なんて全然ねぇのにな。見た目に何かやれそうな圧でもあるんか。

そういう意味で、同人活動・主催関連は何も知らなかった精神年齢子供の私に「世間様」とか「人としてまともっぽい振る舞い方」とか「赤の他人同士で構成された各自はバラバラな群衆の目的意識を、ひとつにまとめる」ということを的確に教えてくれた、唯一の活動でした。

リアルな経験として私が参考にできる「さもお仕事ものっぽい事案」はこれだけですね。しかし、無理だと思いつつも経験積んどけば何でも文章の糧になるもんだな…。


じゃあ、私の世界観での「当該国の具体的な組織図」は。

めっちゃ頑張った…


そしてでき上がった組織図が↑こちらです。これで「どことどこの組織の間に深刻な因縁があるのか」とか「問題が生じた時にどの組織が国王や宰相に詰められて泣く羽目になるのか」とかが、全部分かりますね。

例えばこの図の「騎士団系」の組織を見ると①王家直属の「近衛騎士団(王族と王宮を守る、キラキラ見た目でお貴族様多め)」と②軍務直属の「黒竜騎士団(竜に乗り戦場で戦う、空軍ポジ叩き上げ実力主義竜ヲタ)」と③内務直属の「王都・王領騎士団(王都と王領の治安を守る、警察ポジ王都は俺らが守ってんやぞ意識強火)」があるわけですね。あとは④各貴族領ごとの騎士団組織(貴族領を守る、うちの領主のためなら何でもやるぞ~)もある。

となると、どこも自組織への思い入れと自負と対抗意識が深そうで、あちこちで仲悪くドンパチしてくれそうです。笑。よーしよし、いいぞ、その調子で予算と女と名誉あたりを奪い合え~!

まぁこんなの作ってたから、この記事更新まで異様に時間かかってたんですね…。Excelでちまちま組織図を作ったわけです、ネットの組織図作り方解説見ながら。そして画像としてExcelからjpg変換までのめんどくささから「やっぱ表計算ソフトで画像編集はあかんわ」と悟ったのでした。今回はスクショしたから視認性あんまりですみません…。あれや、おいおい画像編集ソフト最新のを入手せなあかんわ。どうせまた同人誌作るならいるわな。

何でここまで狂ったかのごとく詳しい組織図を作ったのかというと、基本もうこの世界観の中でしか「異世界ファンタジーな物語」を書くつもりがないからですね。私自身が死んで書けなくなるまで一生使う予定の組織図だからです。

これでもう、異世界ファンタジーお仕事ものの話を一生書き続けても色々ありすぎて書き上がらない、ってくらいの勢いで、大量の組織・役職を作ってやったぜ。

例えこの国でない他国の話を書くとしても、「この国と全く同じ世界に存在している他の国の組織図」を考える感じです。今回作ったナーロッパ系王政国家ではない国、例えば和風系・中華系・中東系などがモチーフのなろう国家の組織図なら、また改めてガッツリと作りたいところですね。


全ては「書きたいものを書きたいように書けるようにするため」と信じて。


それにしても。あまりに細かく考えすぎてて「本当にここまでやる必要本当にあるの?」と自分でも何度も考えましたし、馬鹿みたいなことやってんな、と言われたら確かにそうかもしれません。

他の小説書かれる方がどんどん作品を書いて更新されてるさまを拝見して、書く以前の世界観設定にここまでかかずってる自分を思うと、ぶっちゃけ人様を羨ましく感じたり、焦るような気持ちもあったりします。

うああ~私も早く本文を書きたいんじゃ~!!!などと、とてももどかしい気持ちです。

ただ、変に焦っても仕方ないわけで、結局私は私なりの歩き方で堅実にいくしかないんだなと。どんなに不器用でも。

というわけで、これで世界観と組織図はざっとできたので、次は「さも警察小説や事件解決ものっぽい、推理とか謎解き含む事件ものの中身~サスペンス・ホラー風味と少年探偵団風味を添えて」を考えないといけないですね。

あらすじとして、まだ少し幼い王太子殿下と公爵令息が「王宮で仲良くなりがてら暗号を解いて宝探しする」とか「少年探偵団の他の仲間を募る(後に近衛や暗部入り)」とか「知人の令嬢が誘拐事件に巻き込まれたのを解決する」くらいまでは考えていて、いよいよ暗号文の中身とか誘拐事件の詳細を詰める段階です。

いやあ、まだまだ、実際に本文を書き始めるまでにやっておくべきことがたくさんあるな…。

そもそも事件解決ものやミステリー風味のものを書こうとしたことがこれまでになかったので、うええ、こんなに本文を書く前に考えることあるんや…!とジャンルの違いに呆然としています。

二次創作でスポーツ恋愛もの書いてた頃とは全く事前の作業の時点で違いますね。恋愛だとキュンさえ確保すれば(これこそが大変なんですが)もっとノリだけで書いても話自体は破綻しなかった。お仕事ものやミステリーはほころんだ詰め甘いところからどんどん破綻しますね…。

先は長いぜ…。頑張ろう…。

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