ダメな部下

私のことだよ。

私は自他共に認めるダメな部下。

お偉いさんには好かれるけれど
直属の上司には嫌われる
そんなダメ部下のお話。

今まで色んな職場で働いてきたけど、傾向として接客業は評価されることが多かったように思う。
ぐんぐん時給をあげてくれる会社もあった。

対して事務職。
事務職も何社か経験してきたけど、振り返ると大きく評価が分かれた。


いわゆる大手企業は、業務内容の細分化がキチッとされており自分の仕事が明確だったので日々の業務で行き詰まることもなく、子持ちの主婦パートにしてはもったいない位の評価をしてもらったと思う。

こと中小企業に関しては、よく言うと古き良き伝統、悪く言うと前任者がこのやり方だったから何も考えずそのまま…という業務が多く、「こうしたら効率が上がると思うんですがどうでしょうか？」と言ってしまう私はその相手に大層嫌われることになる。

高梨のことだ。
↪︎高梨の記事はこちら

当時のチームメンバーは人格者が多く、私より社歴の長い先輩も「いいね！試してみよう！」とか「じゃあこの方法どう思う？」とか乗ってくれたが、間違って高梨に提案なんかした日には顔に「めんどくさいこと言いやがって」と書いてある始末だ。

嫌味っぽく「よくそんなことに気付くね。ﾆｯｺﾘ」と言われたもんだ。

そしてここで私も学ぶのである。

そうかぁ、良かれと思って提案してもそれが面白くないと感じる人もいるのかぁ…。

会社に勤める以上、波風立てず、指示に従い、慎ましく生きることが正義なのかもしれない。
ましてやパートごときが口を出すなんて言語道断…

んなわけあるかい。

バカ言ってんじゃないよ。

この効率悪い作業中にも会社は時給払ってんだよ！
効率上げる提案して何が悪いんだよ！

こちとらパートだろうと情熱持って仕事しとんのや。

電話に出る時は会社の看板を背負い、
お客様対応の際は会社の品格を損ねないように。

そこまで意識働かせて仕事に励んどんのじゃ！

貴様が指の毛を抜いてるその瞬間にも！
1パートの分際で！
会社の利益考えてんだよぉ！？

って当時は思ってた。

その現場から離れた今。

うん、扱いにくい部下だなぁと我ながら思う。

昔は帰宅後落ち込んだりもしたけど、今となれば私を扱う器量がなかっただけだね！私も大人げなかったわ！メンゴメンゴ！しゃーないしゃーない！

って感じ。

何が言いたいかっていうとさ、
もし今職場でやりきれない気持ちを抱えてる人がいたら「ただその環境とあなたが合わなかっただけ。」と伝えたい。

いろんなしがらみや葛藤があるだろうけど。

人生って一回だからね。
固執しなくていいんじゃないの。

世の中色んな会社があるね。
高学歴じゃないと入れない会社もあれば、
仕事ができる人ほど辞めていく会社もある。

未だに時代錯誤な会社もきっとたくさんあるよ。

ただ、扱いづらいと言われていた私も居場所は必ずあるしなければ作ればいいと思って作った結果、最高に楽しい。

足掻きながら楽しく、でも虎視眈々と、元ダメな部下は明るい未来を夢見たいと思うよ。

だって私の人生だもん。