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ウェブデザイン技能検定とは(2級編)

今回は今年5月に受験予定だったウェブデザイン技能検定についてまとめてみました。
少し気になっている方への参考となれば嬉しいです。

1.ウェブデザイン技能検定って?

■ポイント
・2007年より開始された、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が行う国家検定。
・Webデザイナーにとって、唯一の国家検定
・ウェブデザイン技能検定は、1級・2級・3級の各検定試験が行われています。

■似ているコトバ「国家資格」との違い
国家資格」は、取得していないと仕事ができないような資格。
医師や弁護士など想像していただくとわかりやすいですね。
国家検定」の場合は、その資格を取得なくてもお仕事はできます。
働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として作られた制度ですね。
ウェブデザイン技能検定はこの「国家検定」にあたります。

■似ている資格「webデザイナー検定」との違い
資格の名前が似ているので少し混乱してしまいますが、似て否なる資格です。

ウェブデザイン技能検定
・国家検定
・1級・2級・3級と分かれている。
・級数が上がるごとに試験難易度だけでなく受験資格難易度が上がるのが特徴的。(例えば1級では7年以上の実務経験が必要、など)
・筆記試験(60分)と実技試験(120分)で構成されています。

webデザイナー検定
・民間検定
・基礎知識が必要になる「ベーシック」と、専門的知識が必要な問題が出題される「エキスパート」の2つに分かれている。
・筆記試験のみ。

どちらも難易度や人気は同じくらいのようで、Webデザイナーを目指す方は勉強と思ってチャレンジしても良さそうです。

2.ウェブデザイン技能検定2級の受験資格

ここからは、2級に特化して記述していきます。
2級の受験資格は下記の通りです。

次の条件のうち、いずれか1つに該当していれば受験可能。
①Web制作や運営に関する実務経験を2年以上有する者
②特定の職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校を卒業または普通職業訓練を修了した者
③特定の大学を卒業した者
④高度職業訓練を修了した者
⑤3級の技能検定に合格した者
※学校卒業、訓練修了については、協会が定めたWebの作成や運営に関する科目が含まれると認められているものに限ります。

つまり、3級合格済みでない場合は、何らかのウェブ制作・学習経験がないと受験ができないということになりますね。


私の場合実務は一切携わったことがありませんが、半年ほど社会人スクールに通ってウェブ制作を学んだので②に該当しており、受験が可能でした。
まず自分に受験資格があるかご確認いただき、ない場合は経歴を問わない3級から受験しましょう。
(参考)3級の受験資格:「ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者」

3.ウェブデザイン技能検定2級の試験日程

基本的に年に4回程度実施とのことです。
公式Webサイトで公開されているものをご確認ください。

令和2年度の試験予定
第1回 令和2年5月24日(日) →緊急事態宣言により中止
第2回 令和2年8月30日(日)
第3回 令和2年11月29日(日)
第4回 令和3年2月21日(日)
https://www.webdesign.gr.jp/summery/schedule/

4.ウェブデザイン技能検定2級の受験費用

学科・実技合わせて2万円程度の受験手数料がかかります。

2級受験手数料
・学科試験 6,000円
・実技試験 12,500円
   合計 18,500円
https://www.webdesign.gr.jp/summery/commission/

なお、平成29年度第3回試験より試験実施年度の4月1日において35歳未満の方は実技試験の受検手数料が減免となっているのでお安く受験ができます。

5.ウェブデザイン技能検定2級の試験範囲

試験範囲は、主に公式ガイドブックを参考に下記のような範囲となります。

■学科試験
ガイドブックを見ると、IT業界にいる私でも理解が浅い内容も多くありました。
初心者には盛りだくさんの内容かもしれません。
ひとつひとつの概念や言葉の意味、関連性を理解していく必要がありそうです。

1)インターネット概論
キーワード
・インターネットの仕組み
・ワールドワイドウェブ
・各規約や団体・セキュリティ
2)法務
キーワード
・著作権
・個人情報保護法
・特定商取引法
・特定電子メール法
・その他関連法律知識
3)ウェブデザイン技術1【HTML, CSS】
キーワード
・HTMLの要素や属性
・バージョン
・CSSの書式や単位
・レイアウト
・スタイルの優位性
4)ウェブデザイン技術2【JavaScript, PHP】
キーワード
・JavaScriptの利用方法
・メソッド
・PHPの記述と実行
・セキュリティ対策
・リレーショナルデータベースの基礎
5)サイト構築
キーワード
・Webサイト設計手法
・運用管理手法
6)デジタル表現
キーワード
・情報の符号化
・16進数
・カラーコード
・キャラクタコード
・画像の符号化
・音声の符号化
7)インフォメーションデザイン
キーワード
・サイトマップ
・インターフェースデザイン
・ユーザビリティ
8)アクセシビリティ
キーワード
・アクセシビリティ
・ユニバーサルデザイン
・WCAG
・ウェブコンテンツJIS
9)安全衛生・作業環境構築
キーワード
・労働衛生
・VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン

■実技試験
公式ガイドブックに記載されている出題パターンを一例として記載します。
こちらも実務経験の少ない私のような初心者には過去問での勉強だけでなく、個人制作の時間を作る必要がありそうです。

出題パターン
<必須設問>
1) ボタン画像作成(PhotoshopまたはFireworks)
2)GIF/SWFアニメーションバナー作成(Photoshop, Fireworks, Flash, Animateのいずれか)
3)ページレイアウト作成(Dreamweaverまたはテキストエディタ)
4)文章の構造家とページへの配置(Dreamweaverまたはテキストエディタ)
<選択設問>
5-1) フォームのあるWebページの作成(Dreamweaverまたはテキストエディタ)
5-2)JavaScriptを記述(Dreamweaverまたはテキストエディタ)

6.学習方法

最後に、幾つかの学習方法をご紹介します。
私は過去問と2級ガイドブックで試験を乗り切る予定です。

無料コンテンツ
・公式サイトで公開している過去問(過去3回分が閲覧できます)
https://www.webdesign.gr.jp/measures/publication/

有料コンテンツ
公式サイトでは下記が紹介されていました。
<参考書籍>
・ウェブデザイン技能検定 2級ガイドブック(2,800円+税)
https://www.wenet.co.jp/webapp/products/detail.php?product_id=2308
・その他一般的なHTML,CSSなどのガイドブックなど

<講座>
・誰でもわかるウェブデザイン技能検定 対策講座 2級(税込12,600円)
https://shop.attainj.biz/products/detail/136

さいごに

ウェブデザイン技能検定の主に2級についてについてまとめてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます!
これから試験を受けてみようかと思う方の参考になればと思います。

おさらい
・Webデザイナー唯一の国家検定
・受験資格があるので実務経験のない方は要確認
・幅広い知識と実技能力が試される検定
・2級の場合は、年に4回チャンスあり。全部で18,500円かかります。
・まずは公式が出している無料の過去問からチェックしてみよう!

ではでは。一緒に頑張りましょう!

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