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[前略、卓の上から] 映像・通信技術の進化で、生活はどう変わる?

「interBEE(国際放送機器展)」で考えたこと

こんにちは。岩沢兄弟の弟・たかしです。

もう10年以上関わっている仕事として、「interBEE(国際放送機器展)」の会場から「PRONEWS」というメディアで動画中継による速報を担当しています。今年も中継してきました。

今日はちょっとその話から考えたことを。


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<映像伝送のコントロールもスマートフォンアプリから行いました>

映像・通信技術の進化は、「業界」だけの話じゃない

放送機器のお祭りですから、会場を歩くと、「4Kから8Kへ、IP伝送してクラウドで処理だ!」「AI使おう!5Gがやってくるぞー!」と、技術用語を中心に各社の掛け声が飛び交っています。

興味深いな、と感じるのは、こういった話題が放送業界・通信業界に限らず、わたしたちの生活全般に関わることだと受け止められるようになった点です。

たとえば、皆さんもオフィスの中でチャットツールを使って連絡を取り合い、遠隔地とビデオ会議をすることが当たりになっているのではないでしょうか?

僕たち岩沢兄弟として関心があるのは、そういった場面を想定して、いかに最適な空間をつくることが出来るのか、新たなコミュニケーションツールの利用率をアップさせる方法は何なのかという点です。

例えば、テレビ会議に手元のスマートフォンから参加できれば「面倒くさい」は減ります。さらに、その映像がもっと綺麗になり、音声がもっともっとクリアになれば、ストレスが減り、会議自体の質もアップしますよね。

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<VRゴーグルと双眼鏡を組み合わせた提案。こういう技術の使われ方好きです>

照明やテレビのように、自然に映像・通信を使うには?

スイッチを押せば照明が付いて、ボタンを押せばテレビが映るように、行為で技術が日常に浸透する。

そのためにはどうすればいいのだろう? 最新のコミュニケーション技術を前に、空間デザイン・家具デザインを手掛ける者としていつも考えています。

展示会では、技術が先導する明るい未来に注目が行きがちです。

だからこそ、すでに浸透している技術を前提に、どうやって日常空間の「行為」に落とし込んでいくか、より安心感を与えられるか(技術が不可視な存在になればなるほど不安は高まりますよね)という体験のデザインも必要だなと改めて感じました。

(いわさわたかし/岩沢兄弟)



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