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わが家のオーストラリアン・ラブラドゥードル

昨年の春から犬を飼っている。ぼく以外の家族の念願が成就した結果だ。とくに、妻は以前から犬を飼いたくしかたがなかったようなのだが、息子の中学受験もあってその気持ちを封印していたらしい。妻は息子の受験本番が迫った年末くらいから淡々とリサーチを進めていて、ハウスダストのアレルギー気味な息子でも平気なように毛があまり抜けない犬種をあれこれ探していた。熱心なリサーチの結果たどり着いたのがオーストラリアン・ラブラドゥードルだった。当時は聞いたこともなかったこの犬種はラブラドール・レトリーバー、プードル、コッカー・スパニエルなどを交配してできた犬種で、とても人なつっこく、温和な性格で、そして、毛があまり抜けないという特徴を持つ。ウィキペディアによると、もともと、アレルギーフレンドリーな盲導犬をとの要望に応えるために産み出された犬種だそうだ。

ちなみに、オーストラリアン・ラブラドゥードルは正式に犬種としては認められていない。どういうことかというと、「犬種」は国際畜犬連盟というところが認定した犬種が一般的に「犬種」とされ、それ以外はミックス犬といわれるそうだ。

日本でオーストラリアン・ラブラドゥードルを買うには

このオーストラリアン・ラブラドゥードルだが、日本では唯一、株式会社 ニチイ学館のグループ会社がブリーディングを行っている。ニチイといえば、ご存知のとおり、医療関連、介護関連、教育関連の事業を展開する一部上場企業だ。オーストラリアン・ラブラドゥードルのブリーディングはセラピー事業の一環と位置付けられている。オーストラリアにもグループ会社があり、世界に向けてオーストラリアン・ラブラドゥードルのブリーディングと販売を展開しているようだ。いろいろ調べていると、ニチイのオーストラリアン・ラブラドゥードルへの並々ならぬ情熱を感じずにはいられないわけだが、これは、ニチイグループ会長の寺田氏の個人的な思い入れがあるのではないかとも思う。

オーストラリアン・ラブラドゥードルは大きさ、毛の色と質の組み合わせによる個体のバリエーションが多い。毛の質は柔らかい毛質の「ウール」、緩い巻き毛の「フリース」が好まれるようだ。毛の色はホワイト、ブラウン、クリーム、カフェ、ゴールド、ブラック、レッド・・・さらに、部分的に異なる色が混ざり込む「パーティ」とか「ファントム」と呼ばれるものもある。大きさは柴犬やビーグルサイズの「ミニチュア」、ボーダーコリー、ダルメシアンサイズの「ミディアム」、ゴールデンレトリバーサイズの「スタンダード」という一応の区分がある。こうした大きさ、毛質、色の組み合わせが個々の犬の個性となって現れるのだ。

そして、我が家にもオーストラリアン・ラブラドゥードルがやってきた

ニチイグリーンファームの運営するウェブサイトでは常に新しく売りに出された子犬たちの写真を見ることができる。また、犬舎のある千葉県茂原市のレイクウッズガーデンに行けば、実際に犬たちと触れ合うこともできる。妻もお眼鏡にかなう子犬がいないか、毎週のようにウェブサイトをチェックしていた。そのうち、気に入った子犬がいたというので、千葉までいってご対面、その場でご成約、ということに相成った。我が家に来たのはカフェとホワイトのパーティカラーの雄。名前は「エルモ」と名付けた。

そうそう、犬を飼うことはぼく以外の家族の念願だったと冒頭で書いた。それは、ぼく個人としては犬を飼うことには乗り気ではなかったから。どうせ、毎朝の散歩がぼくの仕事になることがわかっていたし、ほかにも、家族の行動がいろいろと制限されるのも嫌だった。結局、押し切られてこうなり、毎朝の家の近所を30分程度歩いてまわるのが日課となっている。
まぁ、それはそれで悪くもないかと今は思っている。

散歩の話はまた、別の機会に書くことにしよう。

Photo Information
写真はわが家の犬「エルモ」(オーストラリアン・ラブラドゥードル)
いずれも、FUJIFILM X-Pro2, 23.0mm f/2.0単焦点レンズで撮影

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