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納得いかない話#3 お年玉の話

こんにちは!暑いですねー。OMIです。
暑いので冬の話を書こうと思います。本日もヨロシクお願いします!!!

 さて、お年玉の話は、私が子供の頃の話からしなくてはなりません。なるべく手短にします。私の実家は親戚がとても多く、また職業もお医者さんや社長さんのおじさんがおりましたので、一般的な家庭よりは多くもらっていた子供だったと思います。とは言え、田舎暮らしですので相場感は土地柄でだいぶ変わるでしょうけれども、40年前で毎年総額で3〜5万円ほど貰っていました。

 そして、まだ当時小学生だった私に、母はその全ての母に預けるように言いました。

「あなたのお年玉はお母さんが大切に保管します。あなたが大きくなったらまとめて返しますから、今はお母さんに預けておきなさい。」

 私と妹は素直に全てのお年玉を預けて育ちました。母の言葉を信じていたので。

 中学生2年生になったお正月、私は欲しいものが出来ました。パソコンです。当時はまだNEC全盛期で、友達が持っていたPCー9801が欲しかったのですが、到底中学生が買えるはずもない値段でしたので、当時、廉価版的パソコンとして人気を博していたMSXという種類のパソコンを貯まったお年玉で買えないだろうかと一人思案していました。母に「お母さん、お年玉って幾らぐらい貯まってる?欲しいものがあるんだけど。」と尋ねると、母からは信じられないような言葉が返ってきました。

「お年玉?あれはあなたのお金じゃなくて親のお金です。あなたが貰った陰で同額を貰った家の子にも返しているんですよ?それに、気がついてないかもしれないけど、あなたのメガネもおもちゃもそのお金で買ってるんだから、ちゃんとあなたに還元されてるんですよ?」

全然、納得がいきませんでした。そして、初めて母親に対して失望しました。お金の恨みは恐ろしいのです。例え、親子といえども。

この経験から私はこう考えるようになりました。

1.子供相手だからといって騙したり、嘘をついてはいけない。
 子供は親を信じて生きています。幼い日ほど純真無垢に。それを利用して大人に
都合のいいように解釈したり、事実をねじ曲げたりしたらいけないのです。子供は覚えています。信じていた人に裏切られるのですから。お金が取られたからではありません。その理由に納得がいかないから、結果、取られたと感じるのです。親からしたら「大袈裟な」と思うかもしれません。しかし、親であるあなたのたった一つの行動で親が尊敬できる人物なのか子供は日々見極めているのです。
 親は家計が苦しかったのかもしれません。それでも勝手に自分流にお年玉を掠め取った理由を正当化してはダメです。あなたの「子供の金は親の金」と言う論理と相手がお年玉をくれた本意は違うんですから。お年玉をくれた人は子供が可愛いから「これで好きなものでも買ってお食べ。」と言う気持ちで可愛い孫や親戚に気持ちをむけてくれるのです。(中には親戚の手前、格好をつけるためにくれる人もいるかもしれません。それでも親のためにくれている訳ではありませんよね?)
 「子供の金は親の金」と言う論理を否定している訳ではありません(個人的には嫌いですが)。そう言う教育方針であれば、最初から、「悪いけど、あなたが貰ったお年玉は、あなたを育てるための養育費用として親がいただきます。」と正直に子供に言うべきだし、子供も理屈が分かればお年玉を渡しやすいし納得がいくのです。

 全ては子供を甘く見ているから、その場しのぎの言葉で存在を蔑ろにしてしまうのです。
 子供は一人の人間です。まだまだ生きていくには不完全な脆い存在ですが、それでも自尊心は一人前に持ち合わせているし、自分がまだできないことがあることもちゃんと分かっている。理屈をキチンと教えてあげれば、納得もするし我慢もできるのです。職場の同僚からお金を集める機会がある時などは、キチンと集める理由を説明して納得してもらってから集めるでしょう?同じことです。
一人の人間として向き合ってあげて欲しいと思います。

2.お金は自分で管理させる
 
もちろん、小学校1・2年生の話ではありませんが、私は遅くとも中学校1年生から自分の資産形成の勉強のために、お金を運用する方法を学ばせるべきだと思いますし、自分のお金として扱わせるべきだと思っています。
 お小遣いを沢山あげると言っている訳ではありません。お小遣いの範囲内のお金の使い方の話や、お年玉の運用方法の話や、メルカリなどで物を売ってお金を得る方法や、他の人がどう言う方法でお金を獲得しているかを教えたり、親も一緒に勉強して、労働の対価としてのお金と、資産運用から得るお金と、不動産収入などの不労所得として得るお金と、お金の必要性と得る手段を体得すべきだと思います。
 そして、「自分のお金」であることを認識させ、増えても、無駄遣いして減っても、運用失敗して大損害を被っても、自分の責任であることを若いうちから身に染み込ませるべきだと考えます。
 もちろん、働いている訳ではありませんから、最初は親から貰った不労所得です。そう言う意味では失っても痛くも痒くもないんでは?と言うご指摘もあるかもしれません。
 それは親のアドバイス次第ではないでしょうか。中学生から高校生になるにしたがって必要な経費も増えてくるでしょう。そこをいかに必要な経費を絞って、いかに自分の資産を増やしていくかを教えることが重要だと思います。

ポイントは、お小遣いは遣うものではなく、自分の資産を増やすものと教えることだと思っています。

 だいぶ、お年玉から脱線しましたね。すみません。
 我が家ではお年玉は全て子供が管理していますし、なかなか計画的にやっているなと思って見ています。たまに、自作の小物をメルカリで販売したりしているみたいですし。
 特別定額給付金も、国民一人当たりに交付されるお金ですから、我が家では1人に対して、きっちり10万円配ります。子供たちがそのお金をどうするのか、今から楽しみです。
 さて、最後に皆さんにお伝えしたいことは、

 お年玉は子供が貰った子供のお金です。教育の一環と考え、子供にお金を管理させ自律性を養いましょう。
 それでも子供からお年玉を巻き上げるなら、腹を割って本音で説明をしましょう。



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