見出し画像

コロナの行方

コロナウイルスのことについて自分の意見を書いてみようと思います。

まず、結論から言うと、大方のコロナ感染防止対策としての自粛行為は無駄だと思っています。

こんなことを言うと不快に思われる方も沢山おられると思いますので、既に腹が立っている方は読むのはお勧めしません。これからそう思う訳を書いていきます。

理由その1 収束点がない .
これが最大の理由です。
日本だけで流行しているのであれば、現時点での感染者の減少は意味があることと思います。現在の発症者数であればシラミつぶしに撲滅するまで追えばいいからです。
しかし、世界的に拡まってしまった今、世界から完全にコロナウイルスを撲滅することは不可能です。それは、言うまでもなく狂犬病や結核やマラリアやインフルエンザが証明しています。
現在、日本は感染者が収束傾向にありますが、それはほぼ鎖国状態にしてインバウンド対策をしている現状によるモノだからです。いつまでも鎖国をしている訳にはいきません。いつかはまた外国人が大量に日本にやってきます。水際対策で入国時に検査をしても、ヒトからヒトではなく、ヒトからモノ、モノからヒトが感染ルートと分かった今、あまり意味がありません。ウイルスはたった一人に感染しても拡がります。

つまり、いつかコロナウイルスごと海外からのお客さんを受け入れなくてはならない現実があると言うことです。よって、収束点は現実問題としてないのです。

理由その2 自粛による効果は限定的であること
ちょっと言い過ぎじゃないかと言われると思いますが、私はそうは思っていません。
自粛により政府は80%の出勤抑制を目標にテレワークを推奨し、時差出勤や休業を求めてきました。そして、80%には程遠いまでも、驚異の同調率で全国的に少なくとも30%以上は人との接触を回避する行動がとられました。
にもかかわらず、しばらくの間、感染者数は増え続けたのです。
もちろんタイムラグもあると思います。また、一部でのみ広がっていると言う考え方もあったでしょう。例えば院内感染が増えていったことも記憶に新しいと思います。
しかし、後半になるにつれ、「感染ルート」が不明の人が増えていきました。
私は当たり前のことだと思いました。なぜなら、公共交通機関はそのまま運行を続けていたし、自粛行動を取っていると言っても、それは表向きで実際には働くサラリーマンの大半はいつもと変わらず公共交通機関を使って出勤していたからです。大幅に減ったのは緊急事態宣言の後です。
そして、その緊急事態宣言を経験して分かったこと。それは自粛をしても持って2ヶ月と言う経済的限界です。これ以上の自粛行為は致命的な打撃を日本経済ひいては雇用に与えることは明白です。
何が言いたいかと言うと、自粛しても一時的なブレーキにしかならないと言いたいのです。「そんなことはない!」と言う人もいると思います。確かに今減少傾向にあることは一定の成果だと思います。しかし、2ヶ月では撲滅できないのです。現に九州では早速クラスターが発生しました。イタチごっこ再開です。
では本気で撲滅するための施策が取れるか?と言うと、これも答えはNOです。
理由は今回の緊急事態宣言を見れば明白。電車は結局止めませんでした。バスも走っていました。職場には人が出勤していました。東京の一部の大企業は「リモートワーク」を行っていたでしょう。しかし、中小企業の多くは直接的なマンパワーなくして業務が成り立つ企業の方が少ないですし、地方もまたしかり。テレワークと言えば聞こえはいいですが、実質お休みです。いつまでも社員を遊ばせておいては会社は持ちません。(それは違う!と言う真面目な方はもっと実態を見るべきです。)お休みしていても働いていても腹は減ります。当然買い物に行き、人やモノと接触する。

つまり、経済活動を完全には止められない。止められないと言うことは感染リスクが生じる。止まらないのです。少なくしても一人がかかれば水の泡。気付かないところで雪だるま式にふえます。全員症状が出ればなんとかなるでしょうが厄介なのは症状がないキャリアが存在すると言う事実と、一度かかっても再発する可能性があると言う事実です。
長文になってしまいましたが、この上に、先に述べたインバウンドの持ち込みリスクがプラスされれば、到底、感染を抑え続けることは無理だとお分かりいただけると思います。

3.情報が多すぎること
一口に「自粛」と言っても様々な行為があり、主に日々政府が発信する情報を国民は信じて「自粛」をしていました。PCR検査の陰性は大丈夫だとか新型コロナ感染症は熱も大したことはなくインフルエンザより軽いと言う誤った情報を多くの人が信じていました。しかし、クルーザ船におけるPCR検査の有効性に疑問が生じたこと(陰性の人が解放後に陽性になった)や、新型コロナ感染症の症状が明らかになるにつれ、その情報が誤っていたことに皆が気が付きました。
私はこのことについては、不明のウイルス感染症の情報ですから、判明するまである程度の誤情報は仕方がないと思っています。
しかし、一般的には政府の情報や一部の専門家の情報が誤っていた場合、次にその当事者が発する情報を疑いはじめます。その際たる例は、WHOの発する情報です。「マスクはウイルス対策に有効と言う証拠はない。」「抗体検査は効果がない」と言うようなコメントを出し、一気に日本国民の信用を失いました。特に「抗体検査は効果がない。」は翌日に撤回していますので信用を失っても致し方ないかなとも思いますが、今や政治も絡んでWHOの情報を疑う人は沢山いらっしゃると思います。
政府もアベノマスクで失笑を買い、その後も休業補償はしないと言う発言を撤回して朝令暮改の大迷走をしました。なかなか信用するのは難しいでしょう。

しかしここで冷静に考えてみて欲しいのです。WHOは根拠もなくマスクは効果がないと言ったんでしょうか?アベノマスクは本当に不要だったんでしょうか?こう言う小さなことをとっても、私たちは何が正しいのかわかりません。マスクには本当は何の効果もないかもしれませんし、アベノマスクだって、今現在はこんなに沢山の布マスクを使う人が増えた現状を考えれば、使い捨てマスクの不足を見越した(スピードさえあれば)良策だったかもしれません。

更に言えば、専門家から専門家じゃないのに実しやかに専門的に言う人も含め、様々な未確認情報が日々流され続けています。
・BCGが効いているらしい。
・PCR検査は新型コロナのみならず旧型コロナ(風邪)も陽性になるらしい。
・保健所は陽性をなるべく出さないためにほぼPCR検査を実施しないらしい。
・人工的に作られたウイルス兵器らしい。
・新型コロナの遺伝子情報にはエボラとインフルとエイズを含んでいるらしい。
数え上げればキリがない情報を吟味し選別する方法が、実は私たちには全くありません。誰かが「正しい」とか「間違っている」とテレビで言ったところで、せいぜい「○○がこう言っていたから本当らしいよ。」ぐらいの信憑性であり、専門の研究者の言葉ですら確定的なことは言えず(新型コロナについて何年も研究してきたわけではないので。)頭から信じることは危険が伴います。自分の常識ではバカバカしいと思うような仮説も、完全否定も出来なければ、検証することも出来ない。

ですから、個人としての国民全員の「自粛」のチューニングを合わせることは不可能に近いのです。と言うことは、画一的で統率的な強い自粛を行うことは、今の法制度ではまず無理だと言う結論になりますので、誤った情報を信奉している人が、知らずにウイルスを拡散している可能性がありますし、全く効果のない無駄なことを日々やっている可能性もあるのです。(今日も次亜塩素酸が新型コロナに効果があると言う証拠はないと報道されたばかり。今までの手指の消毒行為は何だったのでしょう。また、この情報が正しいかどうかも我々は知り得ないのです。)

と言うことで、国民全員が全て正しい自粛をしている可能性は極めて低く、また、大多数が正しくとも一部が間違っていれば感染は拡まると思います。

以上の3つの理由から新型コロナウイルス感染症に対する「自粛」は無駄であると言う結論に至りました。唯一、意味があるとすれば、感染症の拡大を遅らせることにより、ワクチン開発までの被害を最小限度に抑えると言うことです。
「それは大切じゃないか!」とお思いになる方もいるでしょう。でも、私はそこまでに自粛を続けて、経済活動が停滞し、景気が傾き、雇用が縮小し、職を失った人またお客が戻ってこなくなった経営者が命を断ったり、ストレスを抱えた人間が子供や老人を虐待したり、犯罪が増えたり、そういう無駄な自粛によるデメリットの方が大きいと思うのです。

この世が老人のものなら私の意見は間違っています。
でも、この世は若者のものだと私は考えています。
お年寄りは若者が健やかに生きていけるように身を引くのがお年寄りの務めだと思っています。これ以上書くと本題から離れてしまうのでこれぐらいにしますが、お年寄りが病気に弱いのは当たり前のことだし、仮に罹患して亡くなったとしても止むを得ないと思うのです。それが自然淘汰だと思うのです。非常に冷たい意見だと言う自覚はありますが、私がお年寄りになった時には、若者の食い扶持を邪魔してまで自分のために自粛して欲しいと言う生き方はしたくないと心から思います。

また、「絆」とか「国民が一丸となって」とか国民の大多数を占める労働者に負担を強いるようなことを言う前に、前記に書いてきたような、ちょっと考えれば分かるような事実を、耳障りが悪くても、都合が悪くても、言いたくなくても、聞きたくなくても、事実は事実として徹して伝えること、その事実を事実として素直に受け入れること、これこそが日本人に足りないものなんじゃないかと思えてなりません。理想論ではありますが。

長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
ご批判も覚悟しています。不快になった方ごめんなさい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?