岩穴口颯音

⚫︎ 横浜にある設計事務所勤務 ⚫︎クライマー

岩穴口颯音

⚫︎ 横浜にある設計事務所勤務 ⚫︎クライマー

最近の記事

公共空間の役割とバランス

独りでのんびりできる公園、激しく運動する公園、デートする公園。 様々な公園がある。 近年の公園を取り巻く議論は結局平均化の道を辿らなければならない。 日本において公園はシステム上、みんなのために作らざるおえないし、差を出すことがむずかしことは理解できるが。 全て明るい感じはバランスが悪く感じる。 問題は、一つの公園で全部請け負おおうとしていることである。東京は世界の都市の中でも、比較的大きな公園同士の距離が近いのが特徴だと思う。 ならば、それら公園間の移動が楽になれば、

    • 建築が休むとき。

      武蔵美でほぼ毎日過ごしていると、歴史あるキャンパスと建築群に感動を覚えることもあるが、最近はどこか窮屈感を感じる。 芦原義信が設計を行なった建築たちがDOCOMOMOに選ばれ保存されていくことは、そこで学ぶ学生としては誇りであり、学ぶ事が多いことも事実だが、そう言った建築が増えていくと、少しのズレや歪みが目立つ様になり、それが許されず、変な緊張感が漂ってくる。 考え過ぎだと言われればそれまでだが、美大という、自由さを求めてやってくる場としての質とのズレを感じている。 と、四

      • 仮囲いコンペ『Ambiguous』 ~中間の解凍~

        ”そこにどんな景色が広がっていたのか” 工事中が生み出す分断的行為に対し、空間的にも、時間的にも中間を取り持つ仮囲いを考える事で、それらの問題に立ち向かいながら、社会の成長と共に圧縮された中間と言う概念・存在を解凍してゆく体験だった。 今年の春に行われた『第二回仮囲いデザインコンテスト』にて優秀賞をいただいた。このコンペは全国建設業協同組合連合会(全建協連)主催の元行われ、過去にはユニホームデザインなどのコンペを行っており、昨年度から、仮囲いのコンペが行われる様になった。

      公共空間の役割とバランス