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2023夏、僕のビジョン

岩永は何をしたいのか?ビジョンはあるのか?と聞かれることが増えてきた。

今の所、あるっちゃあるが、ないっちゃない。そんな曖昧な状態で残している。

僕の関心をどこに置くかは丁寧に考えなくてはいけないポイントだと思っている。田舎で古民家暮らしといっても

・自給自足!オフグリッド!
・田舎ならではの地域とのつながり!
・地域を活性化したい!
・自分の身の丈に合わせてのんびり暮らしたい
・田舎に残る伝統を次世代につなげたい
・地域の人との関係性を守りたい

似て非なる色々なテーマがあり、これは、ぼんやり三尾地区のことをやりたいと言って進学したものの、泥沼にハマった修士論文のテーマ決めと全く同じである。

僕自身、何を目指しているのかはフワフワ来ているが、先日「チッソは私であった(緒方正人)」という、水俣病の当事者の方が書かれた本を読んだ。また、「みみず物語(小泉英政)」という成田闘争後に三里塚で有機農家になった人の本を読んだ。そんな中で、今までの経験から僕が何となく大切に思っていることが見えてきたような気がする。

僕は生きる生かされるを味わう生活を続けていきたいのだ。

田んぼで初めて田植えをした時の少し臭く冷たく、でも生き生きとした感覚。
初めて魚を釣り、捌いて美味しくいただいた時の、必死さと、ありがたさ。

思い通りにはいかない、大変なことも多い、それでも生きていく。生かされていることを感じ、そこにリスペクトのある生活を僕は送りたい。

その中で狩猟採集に戻っていくのではなく、今の生活、今の社会の中で、生きる生かされるサイクルを入れていきたい。
人の好き勝手に作り上げられる生活と、自給自足し自然に抗いきれない生活、その絶妙なグラデーションの中で自分がどこに立つのかを模索したいのだ。
その間を模索しながら、地域の歴史と伝統を引き継いでいきたい。地域の歴史や伝統にはかつて、人々が「生きる生かされる」を実践してきた秘訣が描かれているはずからだし、地域の人たちが紡いできたものがなくなることが嫌だから。

ただそれを「作る」というビジョンは少々エゴな気がする。僕は別に三尾地区を新しい村にしたいというわけではない。地域に住んできた先人たち、そして今も住まう住民の皆様、その流れの中に僕がいる。

地域の人たちは必ずしも「地域活性化」なることを求めているわけではない。安寧な暮らしができれば十分だという人の方が多いかもしれない。
でも、地域の方々が続けてきたサーケル活動・家庭菜園・井戸端会議・お祭りがこの地区から失われてしまうのは何とも悲しい。

地域のらしさを引き継ぎながら、自分が目指す「生きる生かされるの復活」を形にしていく。

これをビジョンだ!として語ったところで、「いや、具体的に何するんよ」って話だ。だから、あるっちゃあるが、ないといえる。

今やっていることはこのビジョンに向けて具体的に動くための仲間集め、そのさらに前の段階、下地を作ることだ。
日々何とか生活を乗り切りながら、大工仕事や畑に取り組む。地域の活動にも参加して地区の一員になっていく。

だから少なくとも、
村の中に箱物を立てて高級別荘を用意するとか、
大手企業を誘致するとか、
スタートアップを作るとか
最初はそういう感じではないことは見えているし、それで十分かなと思っている。

そんな中で自分の「生きる」脳力も底上げしたいし、大工や農家、漁師、炭焼や塩作り、宿や商店、少しづつ自分たちで生きるを作る仲間を増やしていく。その中におそらく僕もいるが、別に中心であろうとも思っていない。そんな中で何をしてるんだろうねって自分でも思う。だから「村をつくりたい」というのは正確には「村ができたら嬉しいな」ぐらいのまあ他力本願で、その実は着実な一歩一歩の積み重ねの先を今僕は見据えている。

だから、当面は古民家や地域を舞台にわちゃわちゃしてるんだと思う。その過程で来てくれたら嬉しいなって人が来てもらえるように、準備と発信を忘れずに。

そんなこんなで、今月の9月には大工さんから大工仕事を学ぶ4日間と称して、大工作業を学ぶ合宿をすることになりました。
ぜひ参加できる人は考えてみてほしいです!

それ以外の日でも遊びに来てください、大歓迎です。

岩永 Iwanaga淳志 Atsushi on Instagram: "〜9月19-22日募集!大学生向け大工さんから大工仕事を学ぶ4日間〜 気づけば7月下旬、暑さに揉まれながら、扇風機でどうにかなっていて我ながらびっくりな日々を過ごしています。 さて、古民家に移住してはや2ヶ月以上が経ち、押し入れから大量に出てきた物物を整理し、ようやく、大工さんに空き家改修をお願いしました。 冷水浦で集落内の民家を10件以上管理しながらリノベーションしている、激ヤバい大工さんこと いとうともひさ @itoutomohisa @re_shimizu_ura さんのお力をいただきながら、 私自身、古民家を買った身、0からDIYのイロハから見よう見まねで学んでいます(先日、蝶番の付け替えをやりました)。 実際に大工仕事を少しづつ学び始めて、自分のできることの幅が急激に広がっていくことの喜び、「壊れたから捨てよう」の発想が「壊れかけてるけどどうカッコよくいじろう」という発想というか、価値観がでてくるようになりました。 ただ大工を目指している人だけができるようになればいいものではなく、むしろ、普段は別の生活をしながら、自宅の床板張りぐらいは自分で治せるような、〇〇×大工というあり方もすごく面白いのではないかと感じています。 特に古民家に住み、直しながら生活していこうとしている僕には、大工仕事は毎日のようにそばにいる存在になっています ということで、夏休みに暇な時間がある大学生に来てもらって、大工仕事の最低限を大工さんから教えてもらう3泊4日のWSを実施することにしました😀 9月19日(火)〜22日(金) ※18日(月)は冷水浦で有志は前夜祭(with クラフトビール) 場所は和歌山県美浜町三尾 岩永邸。交通費実費、宿泊は岩永邸にて共同生活します。 ・大工仕事に興味がある人! ・(自分)×大工の新たな可能性を見つけたい人 ・DIYスキルを身に付けたい人 ・変な大工と大学生とわちゃわちゃしたい人 興味ある人は相談ももちろん、気軽に連絡ください〜!" 109 likes, 2 comments - iwanaghi_eva on July 25, 2023: "〜9月19 instagram.com


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