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小さい頃からコードを書いてる人に勝てるのか?

「小さい頃からコードを書いてる人に勝てるのか?」

こんな疑問を持ったのは、僕が勤めている会社にインターン生がきたときだ。その方は小学生のことからプログラミングに触れており、今年でプログラミング歴9年らしい。歴が長いだけでなくちゃんと実力もあり、僕でもできるか怪しいタスクをすらすらこなしてみせた。

僕は先輩という立場でありながら、心の中ではこう思っていた。

「こいつが入社したら、僕の仕事ぜんぶ奪われるんじゃないか?」

僕がプログラミングを始めたのは、高校を卒業して専門学校へ入学してからだ。だから歴としては3年ちょいということになる。

僕が心配しているのは、数年後にAIに仕事を奪われるまえに、一年後に自分より優秀な後輩に仕事を奪われることだ。そこで本記事ではプログラミング歴が長いひとに、歴が短いひとが勝つ方法はあるのか、ということについて自分の考えを書こうと思う。

ちなみにここでいう「勝ち」とは、代替できない存在になることを言っている。例えばAさんが、Bさんの代わりになれないとしたら、BさんはAさんに勝っているということだ。

戦略次第では勝てる?

結論からいうと、僕は歴が長いひとに対しても、戦略次第ではぜんぜん勝ち目はあると思っている。というのも、IT業界はほかの業界と比べても変化のスピードがはやい。一年前に主流だった技術が、今ではほとんど使われていないことも普通にある。

スポーツとかなら、小さいころからやっていたほうが有利だが、ITに限っていえば必ずしもそうじゃない。歴が長くても昔の技術しか知らなければ、求められない。COBOLを極めたけどモダンな技術は知りませんというひとと、Python書けますというひとであれば後者のほうが市場では求められる。

ただ今回きたインターン生は、残念ながらそういうタイプではなかった。きちんと最新技術をキャッチアップしていたし、なにより独学力が高かった。歴も長く勉強もしているタイプには、技術力のみで戦うのは厳しいかもしれない。

技術以外の要素を鍛える

技術力で敵わないなら、技術以外の要素をきたえて代替されないようにするしかない。その1つがアウトプット力だ。

例えばSNSを通じて発信力を鍛える。どれだけ技術力があっても、誰にも存在を知られなければ意味がない。SNSである程度名が通ってくれば、転職や副業をするときにも有利だ。SNS経由で仕事をもらったという人も珍しくはない。

例えば技術ブログを書く。学んだ技術を自分なりの言葉でまとめれば、知識が定着するだけでなく、わかりやすい言葉で伝える技術も身につく。ひとにわかりやすく伝える技術やコミュニケーション能力は、エンジニアにとってもっとも重要な能力といっても過言ではない。開発はチームプレイだ。どれだけ技術力が高くても、コミュニケーションが取れなければいいアプリは作れない。

例えば個人開発でアプリを開発する。技術力で劣っていても、創造性を発揮すればいいアプリは作れる。日常生活で感じた問題を解決するシンプルなアプリを開発し、それが大きな反響を呼ぶケースもある。

まとめるとアウトプット力を鍛えれば、技術で劣っていても十分勝ち目はあると思う。

とはいえ僕自身ここで挙げたことすべてできているか問われれば、答えは「No」だ。この記事はあなたに向けて書いているのと同時に、自分への戒めでもあり誓いでもある。

ここまでのご閲覧ありがとうございました。

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