Live9ノート その7-3 イワモリライブパフォーマンスを振り返る
さてライブパフォーマンスの準備段階もそろそろ大詰めですが、今回も楽しく読めるように頑張っていきますので、どうぞお付き合いの程を宜しくお願いします。
それでは前回のLive9ノートのラストに記載した細部の課題のうち、まずは
3曲目のLotta Loveは他の曲とBPMが違う問題についての対処方法
についてお伝えします。ちなみに今回のライブのセットリスト4曲のBPMは以下のようになっています。
1:Carry out Revolution(BPM=130)
2:Overflowing(BPM=130)
3:Lotta Love(BPM=125)
4:Starting Over(BPM=128)
Starting OverのBPM128に関しては130まで上げても問題ないと思いますが、Lotta LoveのBPMを125から5も上げてしまうと、曲の雰囲気が大きく変わってしまいます(個人的な体感としてBPMを3以上変化すると分かります)。
またLiveの特性上、テンポフィールドで設定したBPMで基本的に再生されるため(参考画像1)、この数字を3曲目になった時に変える必要が出てきます。
あくまでLive9側での小説数の区切りをどうするかという問題なので、
この曲だけWarp機能を外してアレンジメントビューに貼り付け、テンポフィールドの影響を受けないようにする
というのも方法の1つとしてありますが、Lotta Loveの前半部分は、
WACCHIがPUSHを使ったピアノの弾き語りで進行し、途中からバンドアレンジが加わるため
BPM125のクリック音を彼のヘッドフォンに流す必要がありました。そこで今回は、
アレンジメントビューにテンポのオートメーションを書き込む
事で対応しました。方法は参考画像2と動画(末尾にリンク記載)を見ながら確認していただければと思いますが、アレンジメントビューのマスタートラックのデバイスセレクタで「Mixer」を選択し、オートメーションセレクタで「Song Tempo」を選びます。すると赤い点線が出てくるので、開始位置と終了位置をクリックして実線にし、その間のテンポの調整が可能になります。
ちなみにセッションビューで任意のシーンのみテンポを変えたい場合は、参考画像3のようにシーン名に[数字BPM]を書き込む事で対応が可能になります。設定が完了した場合はシーンの再生ボタンがオレンジ色に変化します(同様の操作で拍の変更も可能です)。
これでテンポの問題は無事に解決。そして前回のノートには記載していなかったのですが、
「曲にフィルターやらディレイをかけていたけれど、それはマスターにエフェクトを入れていたんですか?リターントラックを使ったのですか?」
という質問が来たので、そちらについてお答えしようと思います。
今回のライブにおいて私なりの考えとしては、
①トラックの元々の音を生かした上でのエフェクト類はリターントラック(主に空間系)
②トラック全体を変化させる場合はマスタートラックのエフェクト(主にフィルター系)
の2つに分けました。空間系Delay(Ping Pong Delay使用)をマスタートラックにインサートすると、Dry&Wetの調整が大変で、場合によってはエフェクトラックを組む可能性も出て、本番中のコントロールミスを防ぐ対策にもなります。
しかし曲全体に空間系をかける際、今回は各トラックバラバラに用意しているので、すべてのトラックのセンドパラメーターを上げるには手が足りません。それについては曲ごとにトラックをグループ化して、そのグループトラックのセンドパラメーターを上げる事で解決しました。
マスタートラックにはEQ ThreeとAuto Filter等、簡単でオイシい効果が見込めるものを使っています。
という形でどんどん細かい部分の説明になってしまい、私の文章力では「でっかいクエスチョンマーク」が出てきてしまうと思いますので、今回の項目を凝縮した動画を用意しています。しかも今回は東映まんが祭りばりの2本立てでお送りします。
Ableton Live9ノート その7-3 テンポチェンジについて(補足動画)
https://youtu.be/zkl6NBqPUFE
Ableton Live9ノート その7-3 ライブパフォーマンス中のエフェクトについて(補足動画)
https://youtu.be/kgsjzJDPj1Q
是非こちらの動画と本文を合わせて活用してください。
でわでわまたお会いしましょう〜!
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