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自社製品の売り方をSDGs視点で考える!「THERMOS COFFEE TO GO」

前回、日本がプラごみ輸出国だって話をしました。私たち日本人はごみの排出量をもっともっと減らしていく必要があります。そんな大きな課題を解決するべきビジネスがたくさん生まれている中で、もともとあった自社の強みを活用して新たなビジネスを立ち上げる企業もあります。

⬇︎プラごみの話はコチラからどうぞ。

今回紹介するのは、エコ大国のドイツで生まれた魔法びんで有名なTHERMOS(サーモス)による『THERMOS COFFEE TO GO』。ココはマイボトル持参によるテイクアウト専門のコーヒーショップです。

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↑2021年8月現在、オフィス街の新橋(西新橋スクエアの1F)と大手町(OOTEMORIのB2F)の2店舗のみですが、今後の展開が気になりますね。

私もマイボトル持参で大手町のショップに行ってきた! 

マイボトルはnot サーモス(but保温保冷タイプ)でしたが、なんの問題もなく200mlのアイスカフェラテを入れてもらえました。
本当はホットコーヒーが基本だよね。でも暑かったんだよ〜w

氷が入っていないので、「あれ?」と思いましたが、しっかり冷えていて保冷ボトルだから冷たさがいつまでもキープ!「氷で味が薄まらないって最高じゃん!」という新たな気づきもありました。さらに! コーヒーの味が本当に美味しかった!! カフェラテでもわかる美味しさです。

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↑テイクアウト専門で広くはない店内には、ボトル類が綺麗に展示されていました。マイボトルを持ってない人は気軽に買っちゃいそう。

SDGsの文脈を使うと新しいビジネスが考えらえる

しかも非常に優れているのがそのビジネスの派生方法。店舗にはたくさんのサーモスボトルが並べられていて、商品展示の場でもあり、マイボトルを持たない人がボトルを買ってコーヒーを買うようになる可能性もある。オフィス街に位置しているのは、通勤途中や昼食後、ブレイクタイムでの1杯を狙っているからと思われます。
1か月のサブスクモデルもスタートし、お気に入り客を囲い込もうという戦略。コーヒーは十分に美味しいし、環境意識の高い人なら行きつけになる可能性は高そう。

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↑200mlボトルだったため氷なしでフルに。しっかり冷えてて美味しい!

「SDGsをビジネスに取り入れる」とか「自社でもSDGsに取り組まなくちゃ」と頭を悩ませている経営者やビジネスを考えている人は、ぜひこんな思考法をおすすめします。

このコーヒーショップはSDGsを意識した展開でありながら、自社のボトル販売の販路拡大やマイボトル文化の醸成を促している戦略であることがわかります。単にボトルを売ろうとするのではなく、SDGsの文脈や最近のカフェ文化の定着を自社のビジネスに結びつけているわけです。

お客様の体験をストーリーにして届けることが大切

つまりココで大切なのは、お客様がサーモスのボトルを買いたいと思うまでのストーリー作りです。今まではホームセンターなどで陳列されていて、他の商品と見た目や価格、性能で比較されて選ばれていたボトルを、”環境に配慮したスタイルでコーヒーを飲む”というお客様の気持ちが上がる物語に落とし込んだのです。

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↑SDGs活動できて満足顔w 緑の中で読書しつつ美味しくいただきました。

そうなったときに、このサーモスのボトルには今までとは全く違う意味づけがされてきます。環境に優しいボトルであったり、おしゃれなコーヒーを飲むためのマイボトルであったり。人は意味があるものが好きなのです。意味とはブランドとも言い換えられます。ブランドものが高く買ってもらえるのは、そこに意味があるからです。

世の中の商品がどんどんコモディティ化して、価格競争になり疲弊している企業が多い中、SDGsをビジネスにうまく活用できると、こんな風に自社ブランドにストーリーを与え、意味づけすることができるようになるのです。

SDGsゲームで楽しみながら学び、参加者同士で交流する

9月4日(日)15時〜@日本橋CONNECT
2030SDGsゲームで理解を深め、具体的に私たちにできることやビジネスでの活用方法を学びます。その後、参加者同士による交流会も。

YoutubeでもSDGs関連の情報を紹介しています。ぜひ見てみてください。


下町の2D&3D編集者。メディアと場作りのプロデューサーとして活動。ワークショップデザイナー&ファシリテーター。世界中の笑顔を増やして、ダイバーシティの実現を目指します!