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【WWDC24】Apple Vision Pro+visionOS新情報イワケン的まとめ
こんにちは!XR界の吉田松陰を目指す、イワケンです。
WWDCとは、Appleが毎年開催する、世界中の開発者向けのカンファレンスイベントです。今年のWWDC24が6月11日午前2時に開催されました。昨年のWWDC23では、話題のApple Vision Proが発表されましたね!
今年のWWDC24では、新たな発表がたくさんありました。この記事では特に、
Apple Vision Pro ついに日本発売開始!
visionOS 2の新機能
この2つのトピックに焦点を当てて、詳細にまとめていきます!また、6/12に登壇するイベントでは感想中心にトークする予定ですので、是非参加してください!
ついに日本発売開始!予約注文は6月14日, 発売は6月28日から
Apple Vision Proは、今まで米国のみの発売でしたが、ついに別の国でも購入可能になりました。
日本の発売情報は
・予約注文は6月14日 午前10時から
・発売は6月28日から
・価格はストレージに対して
256GB: 599,800円(税込)
512GB: 634,800円(税込)
1TB: 669,800円
![](https://assets.st-note.com/img/1718102309909-LFmxO3aNZR.png?width=1200)
購入判断に対する個人的な意見は「基本は256GB」で良いかなと思っています。
私は開発者として使用していますが、102GBの使用になっています (まだ150GBほど余力がある)
ちなみに、
中国、日本、シンガポールで6/28の発売
オーストラリア・カナダ・フランス・ドイツ・イギリスでは7/12に発売
となっており、日本が先に発売されるのは嬉しいですね!!
理由は定かではないですが、日本のコミュニティが盛り上がっていることが要因になっている可能性はあるので、引き続き盛り上げていきたいです!
日本語対応と技適対応
「visionOS 1.2」の配信に伴い
対応言語に日本語が追加
法規証明書の項目に日本の技術基準適合証明 (技適) も追加
ということで、日本人が扱いやすくなりました!今までは英語のみでした。
技適に関しては、今まではVision Proを使用する場所を総務省のサイトに申請する必要がありましたが、技適マークが追加されたことにより、申請なしで日本でも正式に使用可能になりました (ただし、indoor onlyとは書いてありました)
visionOS 2の新機能
visionOS 2は今年の秋から使用可能です。2024年6月11日現在でもベータ版として使用可能です。まずは整理してきましょう。
写真アプリ: 2D写真を機械学習で3D化
直感的なジェスチャー操作の追加
Mac Virtual Displayの進化
Travelモードで電車サポート追加
空間ビデオ制作の新しいプロフェッショナルフロー
Apple Immersive Videoの新しいプロフェッショナルフロー
開発者向けの新機能
Enterprise APIs
Volumetric APIs
TabletopKit
RealityKitの新機能
ARKitのアップデート
写真アプリ: 2D写真を機械学習で3D化
今までは空間写真、ビデオを作るのに、iPhone 15 Pro or Apple Vision Proの撮影が必要でしたが、visionOS 2では、通常の2D写真を機械学習により3D化 (空間ビデオ化) する機能が追加されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718104483189-aqc4oiMyVK.png?width=1200)
またそれらをSharePlayにより共有することが可能になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1718104609613-g4EgJrhbzD.png?width=1200)
直感的なジェスチャー操作の追加
ジェスチャーによりホームビューを開くことができるように
今までは、デジタルクラウンという物理ボタンを押す必要がありました
操作が楽になります
コントロールセンターもジェスチャーから起動可能に
![](https://assets.st-note.com/img/1718104650287-NKlxtIZ6az.png?width=1200)
Mac Virtual Displayの進化
Macの拡張ディスプレイとして使用するMac Virtual Displayが進化します。
4Kモニター2台分のワイドモードが追加!これは期待。
![](https://assets.st-note.com/img/1718104753886-4AuchwdaIN.png?width=1200)
Travelモードで電車サポート追加
Travelモードは移動中もVision Pro体験できる機能。今まで飛行機に対応していましたが、電車にも対応とのこと
空間ビデオ制作の新しいプロフェッショナルフロー
空間ビデオのプロ向けワークフローが2024年秋に登場予定
キャノンがEOS R7デジタルカメラ用の新しい空間レンズを発売
MacのFinal Cut Proで空間ビデオを編集
Vimeoアプリで共有と視聴が可能に
![](https://assets.st-note.com/img/1718105103225-BiJhVgWUNE.png?width=1200)
Apple Immersive Videoの新しいプロフェッショナルフロー
Apple Immersive Videoとはそもそも何か
空間オーディオと共に収録された、180度 8Kビデオ
VR180に近い体験
![](https://assets.st-note.com/img/1718105175600-3tGoEeyc73.png?width=1200)
Apple Immersive Videoの新しいワークフローが年内に利用可能に
Blackmagic Designと手を組む
Blackmagicカメラ
DaVinci Resolve Studio
Apple Compressor
![](https://assets.st-note.com/img/1718105290507-qxUSW7ACbk.png?width=1200)
Introducing Blackmagic URSA Cine Immersive! New camera in development, designed to capture content for Apple Vision Pro with 8160 x 7200 resolution per eye, 16 stops of dynamic range for 90fps stereoscopic 3D immersive cinema content and more! Available later in 2024. Learn more! pic.twitter.com/5pbSDnJYuI
— Blackmagic Design (@Blackmagic_News) June 10, 2024
Enterprise APIs (カメラアクセスがついに可能に?!)
Enterprise APIは、Apple Business Manager を通じて組織のユーザーにプライベートに配布される、独自の社内アプリまたはカスタムメイドアプリでのみ使用できます。vision OS2.0以降で利用可能です。
これらのAPIは、既存のAPIよりもはるかに高いレベルのデバイス機能へのアクセスを提供します。
センサーへのアクセス編
Main Cameraへのアクセス
今まではVision ProのカメラのRGB情報にはアクセスできませんでしたが、使用可能になります。
パススルービデオのスクリーンキャプチャへの組み込み
今までは、スクリーンキャプチャ時にリアル背景は削除されていましたが、使用可能になります。
空間バーコードとQRコードのスキャン
今までは、QRコードのスキャンができませんでした。
プラットフォーム制御の向上
Apple Neural Engine へのアクセス
デバイス上での機械学習タスクを実行できるようになります
オブジェクトトラッキングの強化
オブジェクトの位置を推定する機能
一度に追跡できるオブジェクトの最大数などが変更可能に
Volumetric APIs
アプリ内に3Dオブジェクトを表示する方法をさらに細かくコントロールでき、最も複雑な空間アプリを横並びで実行して究極のマルチタスキング体験を実現することもできます。
Shared Space で他のアプリと並行してアプリを実行できます。
続報を期待!
TabletopKit
TabletopKitを使うと、デベロッパは製造業の作業台や、ボードゲーム、カードゲームなど、平らな面に固定された空間アプリ体験を簡単に作り出せるようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1718106384280-ZotcLDh74d.png?width=1200)
テーブル系のアプリの制作ハードルを下げるツールということで期待!
RealityKitの新機能
ホバーエフェクトのカスタマイズ
空間追跡API
フォースエフェクト
動的ライト
ポータル機能
クロスプラットフォーム対応
ARKitのアップデート
シーン理解の向上
ルームトラッキング
人がいる部屋の境界を識別できるようになります
平面検知の更新
斜めの平面を検出できるようになります
新しいトラッキング機能
オブジェクトトラッキング
現実世界の静的に配置されたオブジェクトを追跡できるようになりました
USDZ形式の3DモデルをReferaenceObjectに設定
今までは画像トラッキングまで可能でした
ワールドトラッキングの改善
照明状態が悪い場合などでのロバスト性の向上
ハンドトラッキングの強化
個人的な感想
日本発売が思ったより早い!嬉しい!日本語対応嬉しい!
Mac Virtual Displayの進化が楽しみ! (広いディスプレイ使いたい)
Enterprise APIで、デバイスアクセス来た!! (開発者の気持ち)
空間ビデオ、Apple Immersive Videoに思ったより力を入れている!個人的には期待している!
Swift制作フローが拡充される中、UnityやUnrealの制作フローがどれだけ整備されるのか、注目したい
参考リンク
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