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私的音楽アーカイブ53(レイブライアントほか)

521.エロールガーナー:CONCERT BY THE SEA
522.レイブライアント:RAY BRYANT PLAYS
523.Mr.Children:箒星
524.アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ:Au Club Saint-German Vol.2
525.渡辺貞夫 with グレイトジャズトリオ:BIRD OF PARADISE
526.Bank Band: to U
527.キャノンボールアダレイ:MERCY,MERCY,MERCY!
528.アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ:A NIGHT IN TUNISIA
529.マイルスデイヴィス:At Newport 1958
530.セロニアスモンク with ジョンコルトレーン:THE COMPLETE 1957 RIVERSIDE RECORDINGS

⚫︎522.レイブライアントは「濃い」ジャズピアニストだ。見た目の存在感もあるのだが、とにかく音が濃いのである。僕の中ではまさにモダンジャズ、とりわけハードバップ期の王道をいくようなスタイルという印象が強く、とりわけその中でも音の重量感は際立っている。リズムが軽快だとしても、やはり重くて濃い。よく言われるようにブルースフィーリングの強さというのは間違いなくあるのだが、人となりも含めてなのだと思う。
このアルバムはブライアントのソロ名義における代表作。ブライアント自身はマイルスデイヴィスやカーメンマクレエなどジャズの巨人との共演歴の方が表に出ることが多いが、自らのトリオを率いたこの作品はそうした巨人との共演による「呪縛」から解き放たれ、ブライアントという人間がよく現れているようだ。僕はトミーフラナガンなど脇役的なピアニストのソロ名義作品が好きなのだが、この作品もまさにその一つである。

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