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私的音楽アーカイブ90(テオマセロほか)

891.チャーリーパーカー:NORMAN GRANZ’ JAM SESSION
892.ウィントンケリー:COMIN’ IN THE BACK DOOR
893.タッドダメロン:FONTAINE BLEAU
894.ジョンコルトレーン&エリックドルフィー EUROPEAN IMPRESSION
895.テオマセロ:TEO MACERO WITH THE PRESTIGE JAZZ QUARTET
896.アルヘイグ:AL HAIG THE MODERN JAZZ SAX GIANTS
897.ドビュッシー:ALBUM DEBUSSY
898.ドビュッシー:ETERNAL DEBUSSY
899.Mr.Children:[(an imitation)blood orange]
900.JUJU:BEST STORY ~Life Stories~

⚫︎895.テオマセロといえば1960年代から70年代にかけて、具体的には「スケッチオブスペイン」「ビッチェズブリュー」などマイルスデイヴィスのコロムビア時代のプロデューサーとして有名であるが、もともとは優れたサックスプレイヤーである。と、僕も今はそのように言うものの、もとはと言えばやはりマイルスから入ってテオマセロを知ったというのが正直なところだ。

この作品はテオマセロがプレスティッジレーベルに1957年に吹き込んだアルバムで、マルウォルドロンやテディチャールスらとともに瀟洒でカッコいいサウンドを紡ぎ出している。ジャズの古き良きスタイルと当時のハードバップの良さをうまくブレンドしていると言えるかもしれない。

これも後付けにはなるが、テオのこの時代のスタイルがのちのマイルス作品にも生きているのは間違いない。いや、このスタイルを時代の先を独走していたマイルスに必死になって合わせて発展させて結果、マイルスの珠玉の名作群が生まれたのだろう。

マイケルジャクソンにおけるクインシージョーンズなどもそうだが、やはり大天才の創作をうまく作品に落とし込むには、名プロデューサーの存在が必要になる。

Personnel: Teo Macero (tenor saxophone); Mal Waldron (piano); Teddy Charles (vibraphone); Jerry Segal (drums)
Recorded in April 1957.

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