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私的音楽アーカイブ58(akikoほか)

571.東京スカパラダイスオーケストラ:BEST OF TOKYO SKA 1998-2007
572.レミオロメン:HORIZON
573.上原ひろみ:Time Control
574.トミーフラナガン:ECLYPSO
575.リーモーガン:LEE WAY
576.akiko:Vida
577.エリックドルフィー:CANDIDO DOLPHY
578.カーティスフラー:CURTIS FULLER WITH RED GARLAND
579.Mr.Children:B-SIDE
580.レミオロメン:ether

⚫︎576.akikoはジャズの名門レーベルVerveからデビューしたという華やかな経歴が紹介されることが多いシンガーだが、これは彼女のごく一面だけをとらえた見方と言わざるを得ないだろう。確かに初めの数年はレーベルの王道に近い路線を歩んでいたように思うが、その後はロックやポップス、民族音楽といった様々なジャンルとの融合を試みるなど、あまり知られていない側面がある。

今作は王道から側道、あるいは路地に一歩を踏み出そうとする頃に発売されたブラジル色の強いアルバム。マルコス・スザーノ、モレーノ・ヴェローゾなどブラジル音楽を牽引するミュージシャンらと共演し、ボサノヴァにとどまらずいまのブラジルを投影した作品をつくっている。

akiko自身は今に至るまで音楽の幅、多様性をかなり広げていて、メジャーレーベルにいた頃よりも今の方が伸び伸びと、やりたい音楽に向き合っている感じがする。今後どんな作品を生み出すのか、ますます楽しみな存在である。

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