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私的音楽アーカイブ56(ジョージウォーリントンほか)

551.チェットベイカー:CHET BAKER SINGS AND PLAYS
552.ミルトジャクソン:BAG’s OPUS
553.ジョージウォーリントン:JAZZ FOR THE CARRIAGE TRADE
554.ジャッキーマクリーン:JACKIE McLEAN
555.フィルウッズ&レッドガーランド:Sugan
556.マイルスデイヴィス:COLLECTERS ITEMS
557.エリックドルフィー:MUNICH JAM SESSION December 1.1961
558.ブッカーリトル:BOOKER LITTLE 4 & MAX ROACH
559.トミーフラナガン:THELONICA
560.ペッパーアダムス:ENCOUNTER!

⚫︎553.ジョージウォーリントンというジャズピアニストによるこの作品は、名門プレスティッジレーベルが誇る名盤の一つだろうと僕自身は思っている。ウォーリントン自身、一般的な知名度はほとんどないに等しいが、それはなんと言っても活動期間の短さ(後年二十数年ぶりに復活)によるものだろう。その短い活動の中でも、この作品は出色といえる。

というのも、ハードバップ期の作品でこれほど落ち着く、温かみのある作品はなかなかないからである。これはウォーリントンの性格や音楽性、人生観に加えて、フィルウッズ(⚫︎555)やドナルドバードというこの時期屈指の「叙情的」ミュージシャンの存在が大きい。ウォーリントンが白人云々ということがよく言われるが、僕としてはその点あまり意識がなかった。

とにかくまた聴きたくなる期間の波が短く、僕の所有盤の中でもリピート率の高い作品の一つだろうと思う。馬車に乗ったウォーリントンらのジャケ写もまた素晴らしく、CDショップなどでジャケットを見るたびに手に取りたくなってしまう。

1956年録音
ジョージ・ウォーリントン(p) ドナルド・バード(tp) フィル・ウッズ(as) テディ・コティック(b) アート・テイラー(ds)

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