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私的音楽アーカイブ37(オーネットコールマンほか)

361.オーネットコールマン:FREE JAZZ
362.ジョンコルトレーン:OLE
363.ウェインショーター:THE SHOOTSAYER
364.akiko:simply blue
365.山中千尋:Outside by the Swing
366.グレイプバイン:deracine
367.Tommy heavenly 6
368.アートテイタム:THE ART TATUM GROUP MASTERPIECES
369.ルイアームストロング:WHAT A WONDERFUL WORLD
370.ボビーティモンズ:THIS HERE IS BOBBY TIMMONS

⚫︎361.オーネットコールマンといえばフリージャズの代表格と言われ、彼の音楽はとにかくとっつきにくいという固定観念がいまだにある。だが、果たしてそうだろうか。このアルバムは「フリージャズ」というタイトル通り、まさにオーネットのイメージを形成した作品だが、前衛の一言では片付けられないすごさがある。
エリックドルフィーのバンドとの掛け合いというアイデアといい、これまでのハードバップとは一線を画した即興演奏といい、前衛というよりは新しい音楽を生み出すための挑戦的な試みの重なりと言えるのではないか。ただフリージャズだからという理由ではじめから敬遠するのは、なんとも惜しい。これはいわゆるクラシック音楽界における「現代音楽」に近い感覚だろう。
マイルスデイヴィスや現代のロバートグラスパーなどと同様、ジャズの革新者としてのオーネットの立場を、もっと多くの人に知ってもらいたい。

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