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【葬送のフリーレン】魔法について:操作魔法と飛行魔法の違い

漫画「葬送のフリーレン」では、様々な魔法が登場します。

その中でも、操作魔法と飛行魔法は数多く登場する魔法ですが、ものを浮かせて操るという意味では似ている魔法とも言えます。

本記事では、この2つの魔法の違いを、関連する記述や描写を用いて考察していきたいと思います。

先に述べておきますが、操作魔法も飛行魔法も、明確な定義が作中で登場するわけではないので、これから記載する両魔法の違いは、公式のものではありません

ただ作中の描写をもとに、なるべく矛盾のない記述にはしたいと思います。


対象は単行本全11巻107話までですので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。



操作魔法について

操作魔法は、主に魔法使いが自然物を操作するときに使う魔法です。

以下の場面は、カンネが水を操る魔法を使っているところです。

水を操る魔法 第5巻140ページ

本記事では、上記の例以外に、名前のない操作魔法、例えば以下の場面でフリーレンが使用している魔法も、操作魔法の一種として考えます。

正式な名前は無いけどものを操作している魔法 第3巻87ページ


飛行魔法について

飛行魔法は、主に魔法使いが自身の体を浮かすために用いる魔法です。

飛行魔法を使うフリーレン 第4巻56ページ

飛行魔法は他のものにも使うことができますが、魔族の魔法術式をそのまま転用しており、原理がわからないまま使っているため、人より大きなものは僅かな時間しか飛ばせません

飛行魔法は原理がわからないまま使っている 第4巻45ページ


操作魔法と飛行魔法の違い

操作魔法と飛行魔法の違いは、主に3つあると考えています。

1.対象物に魔力を込めるかどうか
2.浮かせることができる重量
3.応用性


1.対象物に魔力を込めるかどうか

カンネの言葉のみになりますが、操作魔法を使うには、対象に魔力を込める必要があります。

また、体積が大きいものは魔力が通りにくいため、時間を掛けて事前に魔力を込める必要があります。

操作魔法は対象物に魔力を込めて使う 第5巻25ページ

また、魔力を込めているかは微妙ですが、以下の場面では魔力を木材に纏わせて操作している描写もあります。

魔力を纏わせて木材を操作している 第3巻87ページ

以上のように、操作魔法は主に、対象物に魔力を込めて使用する魔法だと考えられます。

一方飛行魔法は原理が分かっていないので、明確な記述はありません

ただ、以下の場面にて、落下する僅かな間(魔力を込める時間が無い間)に、馬に対して飛行魔法を使っているため、対象に魔力を込めずに使えるのだと推察しています。

おそらく飛行魔法は対象に魔力を込めなくていい 第4巻48ページ


2.浮かせることができる重量

操作魔法で浮かせることができる重量は、基本的に制限はないと考えています。

例えば、カンネの使う水を操る魔法では、自身の何倍もの重量の水を浮かせている様子が描写されています。

かなりの重量の水を浮かせているカンネ 第5巻140ページ

また、特に名前のない操作魔法でも、以下の場面では自身の何倍もの重量がある船を浮かせています。

かなりの重量の船を浮かせているフリーレンとフェルン 第1巻160ページ

さらに、ものを浮かせているわけではありませんが、リヒターの使う大地を操る魔法では、自身を遥かに上回る重量の大地を操作しています。

かなりの重量の大地を操作するリヒター 第5巻109ページ

以上のように、操作魔法は対象に魔力さえ込めれば、かなりの重量のものでも、浮かせることができると考えられます。

一方飛行魔法では、原理がわからないまま使っているため、人より大きなものは僅かな時間しか浮かせることができません

つまり操作魔法と比較して、浮かせることができる重量に、かなりの制約があります。

飛行魔法が浮かせることのできる重量には厳しい制約がある 第4巻45ページ


3.応用性

操作魔法に基礎があるかどうかは不明ですが、例えば「血を操る魔法」や「水を操る魔法」など、対象物に特化した操作魔法が幾つか存在し、多様性があることがわかります。

血を操作するのに特化した魔法 第3巻42ページ

特化することでどのようなメリットがあるかも不明ですが、おそらく操作の速度や精度が高くなったり、操作できる対象物の重量が多くなったりなどが、可能性として考えられます。

一方飛行魔法は、応用性はほとんど無く、先述した重量の制約の他に、例えば「馬を飛行させる魔法」や「高速に飛行する魔法」など、何かの対象や特性に特化した飛行魔法は、現在のところ登場していません


操作魔法の対象物

無生物と植物

上述したように、操作魔法を使うためには、事前に自身の魔力を対象物に込める必要があります。

自身の魔力を込められる対象範囲を考えたとき、魔力を持っていないものが対象になると考えるのが自然かなと思います。

魔力を持っていないものの例は、以下の記事に詳細は記述していますが、結論としては無生物と植物です。

理由は、魔力に敏感な隕鉄鳥が、水や木などの無生物及び植物には近づいているからです。

以上をまとめると、魔力を持っていない無生物や植物は、操作魔法の対象となります。


動物は操作魔法の対象かどうか

では無生物や植物ではなく、魔力を発する存在である動物は、操作魔法の対象となるのでしょうか

微妙なところですが、おそらく状況によっては対象となると考えています。

例えば以下の場面では、気絶したシュタルクをフェルンが魔法で浮かせています。

気絶したシュタルクを魔法で浮かせるフェルン 第3巻109ページ

また以下の場面では、気絶はしていませんが、魔力切れになったエーレをヴィアベルが魔法で浮かせています。

魔力切れになったエーレを魔法で浮かせるヴィアベル 第5巻84ページ

このように、気絶していたり、魔力切れになったりして、他者の魔力が介入しやすくなった状態だと、操作魔法で浮かせることができるのだと推察しています。

ただ上記の例はどちらも、飛行魔法で浮かせている可能性もあるので、結局は不明なところが多いです。


第30話での描写について

第30話では、フリーレン達が乗っていた馬車を、鳥型の魔物が空中へ高く持ち上げて落とそうとする場面があり、それをフリーレン達がどう対処するか悩みます。

落下する馬車をどう対処するか悩むフリーレン 第4巻44ページ

結局は飛行魔法だったり、自由落下の勢いを相殺する別の手段だったりで、なんとか解決しますが、操作魔法では解決できなかったのでしょうか

それはおそらく、2つの理由で無理だったと考えています。

1つ目は、操作魔法はものを浮かせることができますが、馬や同乗した商人など、動物を浮かせる必要があったため、操作魔法では対処できなかったと思われます。

また2つ目は、馬車に魔力を込めようとしても、おそらく落下までの時間では十分ではなく、結局操作魔法では対処できなかったと思われます。

つまり、上記の状況では、飛行魔法を使うしか選択肢はなかったと考えています。


操作魔法・飛行魔法まとめ

操作魔法と飛行魔法の違いまとめ


まとめ

本記事では、操作魔法と飛行魔法の違いについて、関連する記述や描写を用いて考察しました。

作中での言及が少ないこともあり、所々考察が粗いところもあると思いますので、何か気付くことがあればコメントいただけると助かります。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。


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