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【アニメ感想】その着せ替え人形は恋をする:「こだわり」を描いたアニメ

普段は葬送のフリーレンに関する投稿をしていますが、今日は最近観たアニメ『その着せ替え人形は恋をする』の感想を投稿します。

一応内容には触れますが、ネタバレは含みませんので、未視聴の方も読み進めていただいて大丈夫です。


これはあくまで観点の一つですが、本作品は「こだわり」を描いたアニメだと思いました。

「こだわり」を全肯定する喜多川海夢

個人的に一番魅力的だと思ったのは、「こだわり」を全肯定する主人公の喜多川海夢ちゃんです。

典型的な陽キャギャルである彼女は、もう一人の主人公である五条新菜くんを始め、「こだわり」は持っているけど他人には打ち明けられない人に対して、持ち前の明るさで接してその「こだわり」を全肯定します。

逆に「こだわり」を冷笑したりバカにしたりする人には、怒りをもって接します。

おそらくそれは彼女自身にも、コスプレという「こだわり」があるためで、自身の「こだわり」も他人の「こだわり」も全肯定できる存在って、なんか現代的で理想的なオタクって感じですね。

「こだわり」を具現化する五条新菜

また海夢ちゃんは、コスプレしたいという気持ちはありますが、衣装などを作る技術はないため、ミシンができる五条新菜くんに、衣装作成を依頼します。

家業で雛人形の製作をしている五条くんは、持ち前の職人気質を活かして、そのコスプレ衣装を細部までこだわって作成します。

その五条くんの、まっすぐ真摯に「こだわり」を具現化する姿は、めちゃくちゃ好感が持てて気持ちいいです。

「こだわり」のポイントがズレる面白さ

海夢ちゃんや五条くんを始め、本作品には様々な「こだわり」を持った人が登場しますが、逆に言うと人によって「こだわり」がない部分が異なっています。

例えば海夢ちゃんは水着を見せるのに「こだわり」はないですが、五条くんはそれを過剰に恥ずかしがったりします。

その「こだわり」のポイントのズレにより、片方が過剰に恥ずかしがったり、過剰に心配したりするので、そこがめちゃくちゃ面白いです。


他人に言えるかどうかは別として、人は誰しも何らかの「こだわり」があり、故に本作品にはたくさん共感する所があると思うので、未視聴の方はぜひ一度観てみてください。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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