月の夜
貴方のことなんて
忘れる事、出来そうもないから
月灯りをたどった
路すがらに薄れていく
影をなぞる心
日々を生き抜く為に
選んだこの路
考えた末の決断だったはず
後悔などしないんだと
あんなにも自分では
納得して居たはずなのに
貴方の優しさだけが
染み付いていて涙がごぼれてる
どうしょうもない心が
私の素直な想い
取り戻す事の出来ない
時間だけが、そこにある
全てを持ち去ってゆく
思い出さえも何もかもを
月灯りの様におぼろげに薄れて
時をさかのぼる様な
ちょっとした仕草に
心ざわめいて、こんなにも
動揺している私の心
いけないんだと言う葛藤と
懐かしさに沈む月の夜
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