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【ヘンな家族の珍事件】祖父のレバニラ炒め


『レンタル彼女で自分を客観視!』
幼稚園の先生っぽい管理栄養士/寄り添い系レンタル彼女/結婚相談所助手/イラストレーター/重度の運動音痴/岩井ゆりにゃん(@yurina_rkp)です。


私の祖父は大正生まれの超高齢でした。

年齢が年齢なので、私が経験したことのないことをたくさん経験していて、話題が多く、とってもおしゃべりです。

父についてはnoteで『コミュ障』と紹介しましたが、祖父はコミュニケーション能力が高く、社交的な人でした。

ホームセンターに行ったら欲しいものを見つけるよりも先に店員さんに聞きに行ったり、病院に行ったらお医者さんと病気のこと以外でお話ししたり、近所のおばあちゃんとよくお話ししていたり。
父とは正反対です。父は、欲しいもの見つけられなかったら諦めますし、病院がまず苦手ですし、近所の人からは静かな人だと思われていました。

そんな祖父は私を育ててくれる人でした。
お母さん代わりと言っていいです。

ご飯を作るのも、お風呂を沸かすのも、お掃除も、朝起こしてくれるのだって祖父でした。

ご飯の食材の買い物に行くのも祖父と一緒に行く事が多かったです。

私の好きな食べ物をいつもよく買ってくれていました。
祖父が選んでよく買う物はレバニラ炒め、梅干し、なめ茸、甘露飴。

祖父はご飯のおかずにレバニラ炒めと梅干しかなめ茸。そして、自分の作ったおかずに味噌汁。

レバニラ炒めはほとんど毎日のように食べていました。
甘露飴も気づいたら一袋なくなってることが多かったです。
だから、祖父の好きな食べ物はレバニラ炒めだと思ってたんです。

でもね、違ったんです。
それを知ったのは本当に最近のこと。
祖父が亡くなってからなんです。

祖父、レバニラ炒め好きで食べていたんじゃないんです。
ほとんど毎日食べていた理由。それはお医者さんに鉄分を取って欲しいって言われてたからなんです。
私たちのために長生きしなきゃいけないって思っていたんでしょうか。
いや、十分長生きしたんですけど。
この時で94歳でしたから。レバニラ炒めのおかげか分からないですけど、その後7年生きますから。
ただ、私からしたら好きで食べていたと思っていたので衝撃です。

祖父の本当に好きな食べ物は鰻だったんです。
いや、確かに高級品で毎日食べられるような食材ではないですけど!
そんなに頻繁に食べられるような大金持ちのお家に育っているわけでもないですけど!
驚きでした。
一緒に土用の丑の日とかに食べることはあっても、祖父が自分から鰻を選んで食べているところなんてほとんど見たことがなかったんです。

こんなに祖父と一緒にいたのに、まだ、知らないことがあったんです!

でも、よく考えたら、祖父は他人の話を聞くばかりで、自分のことはあまり話しません。
私と話す時も、大抵私がしゃべっていて、祖父は聞く側でした。
もちろん、何か質問をすれば答えてくれるけれど、自ら進んで話すことは無かった気がします。
それは祖父だけでなく、父も同じでした。

『コミュ障』の父と『社交的』な祖父には意外にも共通点があって、それは自分のことを話さないということでした。

ずっと一緒に暮らしてきたのに、好きな食べ物すら誤解していたなんて、それも祖父が亡くなってから知るなんて悲し過ぎます。

けれども、よく考えたら、祖父のように他人の話を優先する人や父のように自分のことを話すのが苦手な人っているんですよね。
言いたいことがあっても我慢しちゃう人って多いと思います。

でも、それに気づいたおかけで、私は人の話に耳を傾けたいなと思うようになりました。
まだまだですが、祖父のような聞き上手になりたいです。

祖父から「鰻が好き」って話を聞けていたら、きっと一緒に食べたことでしょう。

だから、そんな自分のことを話せない人。
好きなものを好きって言えない人。
誰かと一緒に食べたい!こんなことがしたい!だけどそんな人いない…。そんな時は私がいます。あなたの好きなもの、お話ししたいこと、行きたいところ。教えてください!


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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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