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私の執筆談 その二

割引あり

※本記事は、「私の執筆談 その一」の続きです。未読の方はこちらからどうぞ。


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「小学館ノンフィクション大賞」に狙いを定めた私は、次にテーマの選択に移りました。類似性のないもの、それでいて「自分が興味を持って執筆できるもの」でなくてはなりません。数百枚の原稿を書く以上、単に「賞狙いの奇抜なテーマ」を選んでも、調べて書き切るだけの熱意が続きません。自分が興味を持てる、かつ誰も書いたことのないようなテーマは何か---。
このように考えた結果、たどり着いたのがかつて読んだ本に記されていた「多田駿」でした。幸いなことに、多田について書かれた一冊の本はなさそうでした。

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1,384字

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