ロシアは中東の戦争拡大を恐れている

 プーチン氏は、7月のハマス指導者ハニヤ氏殺害を受けて、『全ての当事者に対して、中東を広範な地域戦争に追いやる行動は避けるよう呼びかけた』、一見、中東で仲裁役に出たかのような印象を欧米に与えたが、そうではなく、対イスラエル戦になれば、ロシアは何も出来ないことの現れでしかない。ロシアは想定外のウ軍の越境攻撃による侵攻を許すという大戦後初めての屈辱になっている。今のロシアはこの事態も即座に対応できないでいる。今回の安全保障会議書記ショイグのイラン訪問は、相互の武器供与の限度数の確認と今後の対米国戦略の打ち合わせだと考えられる。

ロシアとイランの関係は軍事、経済において想像以上の関係にあり、戦争においては相互依存の関係ができている。20日、プーチン氏はチェチェン入りしてカディロフ首長と会談したと報じられている。恐らく軍の参加要請だと言われている。このような状況で、友好国が参戦状態になることは極力避けたい思惑が判る。


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