プラトニックセックス


LGBTQ問題のように沢山のことが複雑な世の中で、身も心もこんがらがってしまいますね。
うかつに自分の考えを書くとキツく叩かれそうで思考が引きこもりこのままねじれて歪んでしまいそうです



プラトニックセックス/飯島愛を読んだ
赤裸々に綴られた飯島愛の人生は平成のジットリとした生きづらさがギュウギュウに詰まっていて、ちょっとだけ嫌な汗をかいた
悪い奴がカッコよかった時代に、加害者も被害者も色んな苦悩を抱えていた

3分の1くらいは男、セックスの話だったような気もするが結局のところ親に褒めてもらい認めてもらいたかっただけのようで、だからこそこんなタイトルだけど家族ではじまり家族で話を締めたのだとおもう
飯島愛はインナーチャイルドが病んでいるだけの普通の女の子だった

気になったのは、飯島愛が当時日記帳に書き殴ったポエムや当時の彼氏との交換日記だ
今で言う東横キッズのように歌舞伎町へ向かい非行に走った少女はのちに援助交際に手を出し、愛を求めて彷徨い歩く幽霊になってしまった
AV女優になり、タレントになり自分を取り戻していく様は見事だった
内容に関しては主に愛を求める内容だったが主に引っかかったのは言葉使いだ

そうだヨネ、トシチャン、愛チン、
平成独特のカタカナ語尾
チンという愛称(わたしが子供の頃は©️で表していた)
多用する“……”



平成だ、平成のギャルを感じる



90年代独特の頭の弱そうな言葉使いで書かれている分かりやすい剥き出しのポエムや赤裸々な文章に2000年代のギャルだったわたしは大いに心を振り回された




飯島愛はきちんと納得できる愛を手に入れただろうか
家族のねじれからはじまり家族団欒で終われば、恋愛はそれで、大丈夫だったのだろうか
知りすぎてしまった後にそれだけで全てを取り戻せたのだろうか
プラトニックセックスを読んだだけではわたしには分からない

ところでわたしはモーニング娘。が好きだ

みなさんも聴いたら思い出すであろうモーニング娘。のザ⭐︎ピースという曲はサビでこう歌われている

好きな人が 優しかった(PEACE)
うれしい出来事が 増えました
大事な人が わかってくれた(PEACE)
感動的な出来事と なりました

なんで突き抜けて明るい歌詞
簡単でわかりやすくて爆発力のある詞


プラトニックセックスの発売日は2000年で、こちらは2001年の曲であり作詞作曲のつんく。さんは飯島愛と同じ時代を生きた人だ
育った環境や価値観、感性が違ったとしても言葉は時代を表すものでこの本を読んだ時わたしは同時にこの曲を思い出した


どっぷり尽くしてしまう恋愛観には程々共感してしまったのだが本来であれば恋愛とは自己がしっかりした上で支え合うものであってほしいとわたしは思う


だから、色々あったかもしれないけど
飯島愛の生涯にもこんな風にザ⭐︎ピースな日があってほしいなと、故人に想いを巡らすばかりの、令和の今日である

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