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HR Topics

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HR関連の気になるnoteをpick upしてます。キーワードは→のような感じです。#EmployeeExperience #TalentManagement #Diversit …
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#人事データ

人事領域に「KPI設計」が必要な理由

こんにちは、WorkTech研究所の友部です。 前回は「ハイパフォーマー分析をどこから始めるか」について書かせていただきました。パフォーマンスについての定義が決まれば、それをベースにKGIやKPIを設計できるので分析にとってHappyだよね、というお話でした。 人事に限らず事業やサービスにおいて、分析やデータ活用において切り離せないのがKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)です。私のような分析屋の最大の仕事はKPIのデザインである、と

人事課題において従業員の「期待」をどう捉えるか

こんにちは。WorkTech研究所の友部です。 先日のnote「データ活用を阻む3つ壁」において、データ活用は「課題解決」という目的における手段だ、というお話をさせていただきました。今回は一歩踏み込んだ話をしたいと思います。 事業やサービスの分析でも、人事の分析でも、課題解決として「不満をなくす(あるいは満足度高める)」ことを目的にすることがあります。事業やサービスであれば利用頂いているお客様の不満をなくすため、分析して課題をクリアするための事業やサービスの改善を行います。

人事は「人的資本の情報開示」をどう捉えるべきか

こんにちは。WorkTech研究所の友部です。 前回は退職分析についてお話をしましたが、たくさんの方から反響いただきました。 このnoteを始めてから1ヶ月ほどになりますが、取り上げて欲しいテーマとしてお伺いする機会が増えたのが「人的資本の情報開示」というものです。 海外では、ISOが人的資本マネジメントに関して指標を整理したガイドライン(ISO30414)が制定されたり、アメリカではSEC(米国証券取引委員会)が人的資本に関する情報開示を義務化されたりなど、「人的資本の

人事における「データ活用」を阻む 3つの壁

こんにちは。友部と申します。2019年にビズリーチ(Visionalグループ)にJOINし、今はHRMOS WorkTech研究所の所長に就任しています。 はじめましての方も多いと思いますので、バックグラウンドについて紹介させていただきます。 私は、「インターネット上の情報から人間関係を抽出する」というテーマで博士号取得後、東京大学や名古屋大学の産総研などでビッグデータを用いた情報処理について7年ほど研究をしました。その間にベンチャー企業の立ち上げでインターネット上から人間

人事データ分析、半年で営業立ち回り

こんばんは、よしたくです。 2021/6/1に株式会社メルカリに入社して、はや半年ちょい。 メルカリもいよいよデータが貯まってきて、ダッシュボードでそのデータも見えるようになってきて、さぁいよいよデータ活用を加速させるぞー!というタイミングで、ピープルアナリストというゴリゴリにデータを分析する立場でジョインさせていただきました。それまでのメルカリにおける人事データの取り組みは、下記の記事をご覧ください。 入社して半年経った区切りでもあるので、データ蓄積や可視化に続き、分析

人事データ組織立ち上げのために取り組んできたこととこれから

今年は縁あっていくつかの外部イベントでお話させていただいたのですが、その際もっとも多くいただいた質問のひとつが「人事データ組織の立ち上げ」についてでした。質問の多さはこの領域における情報がまだ少ないためかなと思い、一つの事例として私たちの組織での取り組みを振り返ってみたいと思います。 直近でどのような取り組みをしているか、については以下のスライドを見ていただけると分かりやすいかと思います。 [1] メルカリにおける人事データ活用の現在地点 HR Millennial Lo

ピープル・アナリティクスと仮説検証とOODA。

人事データを活用して人事業務の意思決定に役立てるピープル・アナリティクス。私は、この取り組みは今後の国内企業の人事業務を変えていくものになると確信しています。 アナリティクスは手段にすぎませんが、国内の人事制度・戦略が急激に変化していく中で、その戦略を実現する施策には前例がありません。前例がないということは、仮説を起点に試行錯誤を繰り返していくことになるわけですが、その時、データ(ファクト)に基づく仮説の検証は大変重要になるでしょう。 つまり、ピープル・アナリティクスは人

従業員サーベイ・エクスペリエンスの向上に寄せて

昨晩、ある企業人事の方とサーベイ疲れ(出題側・回答者とも)についてチャットしていた折、従業員サーベイという言葉もあまり定着していなかったであろう10年以上前の話になりますが、私の前職で今振り返るととても秀逸な従業員サーベイが運用されていたことを思い出しました。今日は忘れないうちにその事例紹介をしたいと思います。 良いサーベイの8条件(出題側・回答者の双方にとって)良いサーベイとは?その答えは数多くの書籍や記事で触れられており、下記に挙げるエッセンスのほとんどに新鮮なインサイ

赤字でなくても PL を見るように、組織が順調でも「人財諸表」を見ましょう

要約 ・ヒト領域でも、マネジメント陣がデータに基づいた意思決定を促すツール、いわば人財のための財務諸表(人財諸表)の必要性が高まっている ・人財諸表の作成・運用には、リアルタイム性、再現性、汎用性、透明性が不可欠 ヒト領域だけ「財務諸表」が欠落していたよく重要な経営資源はヒト・モノ・カネだと言われます。重要であるがゆえに、現状や見通しを数値で可視化したり、健全性や収益性を定量的に評価するために、様々なツールや指標が開発され、日々のマネジメントや意思決定に欠かせない存在になり