論文-ブランドストームと共ブランディングモデル

要約
 地方自治体におけるブランディング業務を通じて気づかされるのは、地域のブランディングと企業のブランディングとの構造の違い、またネットにおける人々の言動などにより、ブランディング活動が少なからず影響を受けることである。
 企業のブランディングは消費者に対してブランディング活動を行う「ブランダー(Brander、刻印者)→オーディエンス(Audience、被刻印者)モデル」が基本であるが、プレイスブランディングでは、市民、行政、ステークホルダーなどがプレイヤーであること、また推進役である特定のブランダーが存在しにくいことが企業ブランディングと大きく異なる。
 また、現代のネット社会では、ブランダーの意図にかかわらず、消費者によるネット上のコメント、評点づけ、タグ、拡散などの「ブランドストーム(ブランドの嵐)」によって、時にブランディングは妨げられ、時に支援される。これからのブランディングは、こういったブランドストームをも取り込んだ「共ブランディングモデル」として発展していくことが求められるであろう。
 そのような環境下の企業のブランド管理、またプレイスブランディングにおけるブランド管理は、従来とは異なる管理手法が必要とされるだろう。プレイスブランディングについてはブランドディレクション、また企業ブランディングについては従来のブランドマネジメントにブランドディレクション手法を加えた管理手法が有効であると考える。

画像1

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全文は以下リンクからダウンロードしてください。

この論文は、日本ブランド経営学会に向けて書かれたものです。

2019年10月27日、同学会の発表会にて公表しています。

https://drive.google.com/open?id=1SP33Ofn10k4XyMOxDH6aAsqNLRmYyUy4

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