学びに向かう力・人間性等の評価

主体的に学習に取り組む態度の評価
は挙手の回数や毎時間ノートを取っているかなどの性格や行動面の態度ではない
松浦伸和先生の秋の講演のメモ
①粘り強い取り組み

②自らの学習の調整の2側面があるが

①は
(1)言語活動への取組

(2)コミュニケーションの継続の2点に分けられる

(1)は自分の考えを相手に伝えたり、相手の考えを理解しようとする態度のこと
つまり、言語活動の場面でそれらに取り組んでいるかどうか、だけを評価していけばよい(ほとんどの生徒は行うでしょう)
(2)はコミュニケーション・ストラテジーなどを用いてコミュニケーションを継続使用する態度
これについてはインタビューテストなどで、自らコミュニケーションを継続しようとする取り組みがあるかどうか、だけを評価していく
態度を評価するだけなので、その中身や質は個々では評価の対象にならない(こちらは思・判・表で評価する

②はプロセスで考えると分かりやすい
(1)予見の段階
(2)遂行・コントロールの段階
(3)自己省察の段階

(1)の例としては課題分析、目標設定、方略の計画、課題価値・関心などがある
具体的には、今回の活動の目的を確認している、相手はどういう対象化を理解している、あるいは内容の構想を練っているかどうか
→これは構想シートのチェックなどからおこなうことができる
(2)の例としては課題方略、注意の集中、自己モニタリングなどがある
具体的には、活動の最中に取り組んでいるか、時間管理を行っているか
→これは授業中の取り組みの様子で評価できる
これは①の粘り強い取り組みの方に分類される
(3)の例は自己評価、自己反省、適用などがある
具体的には活動で行ったものを読み返しているか、修正を行っているか、振り返りを行っているか、あるいは今後の活動に今回の活動の経験を活かそうとしているか
→これは例えばドラフトからの清書への変化などから見とれる
また、生徒の振り返りから読み取れる
その際、振り返りは授業の目標に応じて振り返りを問うようにすることが大切である
そして次回以降どう生かすか、という欄を作成して書いてもらうことで見とることができる

これらは思・判・表を伴う活動の中でしか評価できない
しかしながら、主体的に取り組む態度ではかるのは「態度」だけ、やっているかどうかだけ
中身、質や内容を評価するのは思・判・表である
この主体的に取り組む態度での評価内容を行っていれば思・判・表も高まるだろう、という考え方に基づいて新3観点は設計されている

単元レベル、短期のスパンで行うことと、学期レベル、長期のスパンについては、まずは短期のスパンで良い
それらを繰り返すことで長期のスパンへとつながっていく

主体的に学習に取り組む態度の指導は
生徒の特性、や、生徒の取り組み
に先生方は偏りがちですが
教師がしっかりそれを意識して指導を行っているかが大切である
「書く前にまずは状況はどんなだっけ?」「相手は誰だっけ?どういうことを意識する?」など指導を十分に行った上で上記のような評価につながる
また、意欲についても教師がその意欲が高まるような活動を用意しているか、生徒の意欲を引き出しているかも大切な視点である
・自立性→自ら選ぶ機会を多く設ける
・有能性→肯定的なフィードバックで出来るようになっている気持ちを持たせる
・関係性→ペア、グループワークを通して協力して課題に取り組む体験を増やす
が具体的な方法

評価に対する意欲の向上
評価をしたくなる工夫
授業の最後に急いで振り返りシートを配って書かせる、ではなく、生徒が振り返りをしたくなるような工夫を
具体的に、工夫を加えて生徒が振り返りたくなるようなもので振り返ってもらう
(※ICTを使ったらますますいろいろできそうと思った)

超長文、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます

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