大切なことは野球が教えてくれた
野球は昔から私のそばにある。
小学生の頃、はじめて球場に足を運んで以来もう20年になるだろうか。
ずっと野球が好きだ。
自分でもソフトボールをプレーしてみたり、野球のマネージャーをしてみたり。今はプロ野球をみたり。
好きなものは主張しすぎない、を意識としてもっている私でも野球が好きだという主張は、よくする。
それは野球が自分を育ててくれたと思っているからだ。
野球のどこが好きかと聞かれると、1人じゃ負けることも勝つこともできないところ、と答えている。
よく、HRを打たれたピッチャーや、エラーをした野手などのせいで負けたと思われがちだが、そんなことは絶対にない。
9イニングチャンスがあって、そこで誰かが打っていればHRやエラーなんて屁でもなくなるだろう。
だから、勝つのも負けるのも1人じゃない。誰のせいでもない。
人にはそれぞれ使命ってものがある、というのは星の王子さまにでてくる一説だが、野球も同じだろう。
エースもいれば、リリーフとして点差を守り抜かないといけない人もいる。長距離を期待されているバッターもいれば、確実にランナーを進めることを求められるバッターもいる。
それぞれに役割、得意なこと、期待されていることがあるからこそチームで戦うことができるのだ。
これを理解することで、自分は自分の求められているところで輝けばいいのだと理解できる。
成長していくにつれて、できることが増えると全部自分でできるのではないかと思うことがあるだろう。
逆に大きなミスをしてしまった時、全部自分のせいだと思うこともあるだろう。
そんな思いから守ってくれるのが野球だ。
自分を責めない。人を責めない。
みんなで勝つ。
世の中を明るく生き抜くためのこつは、野球から教わった。