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内閣府が掲げている「ムーンショット目標」"目標5"
前記事に続いて、内閣府が掲げている「ムーンショット目標」の目標5について今回は考えてみたいと思います。まず、内閣府が掲げている「ムーンショット目標」の目標についてはどのようなものかをまとめていきます。
私は、これまでに「ムーンショット目標」はどのようなものなのかをそれぞれまとめてきました。ムーンショット目標は、これからの日本において決して避けて通ることのできない目標として考えられており、日本がまた経済大国に戻り、世界にインパクトを残すためには必要不可欠な目標・政策と考えられます。
ムーンショット目標5
▶️生物機能の活用
未利用または未発見の生物機能を探索し、これを食料生産に応用すること。これには、効率的な光合成、耐久性、栄養価の高い作物の開発などが含まれる可能性があります。
▶️持続可能な食料生産
農業や養殖業などの食料生産プロセスを持続可能な方法で改革する。これには、水資源の効率的な利用、化学肥料や農薬の使用削減、生態系への影響を最小限に抑える技術が含まれます。
▶️廃棄物の削減
食料生産と供給のプロセスにおける廃棄物を削減し、食料の廃棄を減らす。食品ロスの削減や循環型システムの構築が重要となります。
▶️食料安全保障の強化
世界的な食料不足や食の不安定性に対処し、すべての人々が安全で栄養価の高い食料にアクセスできるようにする。
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目標設定の背景
・世界的な人口増加により、2050年には穀物需要量が現行の1.7倍にも達すると予想され、食料需給のひっ迫が必至の状況にある。
・温暖化に伴う異常気象の頻発や、肥料や灌漑用地下水の枯渇等も進行する。
・食料の元となる有機物は、農作物、食品、排出物、土壌物質等として循環しているが、その循環の破綻が、気候変動、食料供給の持続性への障害等、地球環境に悪影響を及ぼす。
・有限な鉱物資源を原料とした化学肥料や農薬等の多投は、自然循環に悪影響を及ぼす。
・今後は、本来の自然や生物機能を最大限に活用した、ムリ・ムダのない社会経済活動を生み出すことが益々重要になる。
・昆虫、土壌微生物、人体内微生物等にあっては、未利用な機能が多数存在しているものと推測され、これらの機能を活用した新たな社会経済活動のシステム化を図ることが必要である。
▶️参考文献
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/mspaper7.pdf
https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/concept5.pdf
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