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ゆるぼうvol.022 災害ボランティアセンターってなに?【Youth for the Resilience】

大きな災害が起きると、多くの場合、自治体ごとに災害ボランティアセンターが設置されます。
「災害ボランティアセンターに多くのボランティアが駆け付け、長蛇の列が」のようなニュースを目にすることもあると思いますが、災害時に重要な役割を担うのが災害ボランティアセンター(以下災害VC)です。
今回はその災害VCが、どういった役割を担っているのかについてご紹介します。

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➖災害VCの役割

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災害VCは、住民の困りごと(ニーズ)に対して直接支援することが一般的です。
例えば水害の場合なら、汚れてしまった家財や畳、堆積した泥の除去など、家庭ごとの困りごとに対して支援を行います。

支援を行うためには、まずは住民さんのニーズを把握することから始まります。
家庭ごとに、被害状況は異なり、家族構成や近くに助けてくれる親戚などがいるかも違います。
そういった家庭ごとに状況が異なるため、支援が必要な家庭を把握する必要があります。

また並行して、片付けをお手伝いするために必要なスコップやバケツをはじめとする資機材や、事務用品などを用意し、ボランティアを募集します。

そして、住民のニーズとボランティアを繋ぎます(マッチング)。

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写真:ボランティアの方に、取り組んでいただくニーズの説明を行っている様子

➖災害VCの運営主体

災害VCは、多くの場合、地域の社会福祉協議会(以下社協)が運営の主体となります。
社協は、日常的に支援を必要とする住民に支援をしており、日頃から地域のボランティアの窓口になっていることが多いためです。
ただ、地域の社協職員だけで、災害VCの運営を行うのは人手が足りないため、地元のNPOや青年会議所、被災地域外の社協などと連携することが多いです。

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※2018年に発生した大阪府北部地震は、IVUSAの関西事務所がある高槻市が震源でした。IVUSAも災害VCのサテライトの運営に関わらせていただきました。

➖災害ボランティアの募集情報ってどこにのっているの?

災害が起きた後、被害状況に応じて数日から1週間ほどで災害VCが設置されます。
※被害が比較的少ない場合は、災害VCを設置せず、社協内に常設されているボランティアセンターが対応する場合もあります。

その後、復旧の状況に応じて、数週間~数か月のあいだ災害VCが開設されています。
※被害が大きい場合は、半年以上開設されていることもあります。

こういった開設状況やボランティア募集の情報は、全国社会福祉協議会のページにまとめて記載されています。

全社協 被災地支援・災害ボランティア情報

また、多くの場合、FacebookやTwitterなどのSNSで、災害VCごとにタイムリーに情報発信をされています。

➖災害VCの運営者も被災者であることを忘れてはいけません

被災地で活動行っていて、ごくたまに目にする光景で、災害VCのスタッフの方に対して怒鳴ったり、クレームを言ったりしているボランティアの方がいます。
そういった場面を見ると、とても悲しい気持ちになります。
私たちボランティアが忘れてはいけないのは、災害VCを運営している方も、地域の住民であり、被災者であるということです。
自らも被災者でありながら、家の片付けや家族のことを後回しにして、地域の復旧・復興のために尽力されています。

大変な時だからこそ、お手伝いに向かう私たちボランティアは、常に心に余裕をもって、思いやりの気持ちを忘れないようにしたいですね。

次回は、災害ボランティアに行くにはどんな準備が必要なのか、ご紹介したいと思います。


▶『Youth for the Resilience』とは
東日本大震災から10年となる今、私たち若者が自らの大切なものを守るための「備え」と「行動」を身につけることを目的とした「若者の災害対応力向上キャンペーン」です!
「#Y4R」

▶『ゆるぼう(ゆる防災)』とは
Y4Rキャンペーンの取り組みの一つで、 「調べれば分かるけど、そこまでじゃない話」をコンセプトに、防災・減災に関する様々なテーマについて話し合うシリーズです!
今後も「防災袋に入れておくべきものは?」「避難生活時に気をつけるべきことは?」などなどのテーマを予定しています!

▶会員向け災害対応力レクチャーのお知らせ
私達一人ひとりが取るべき避難行動は生活圏・居住環境によって異なります。
この災害対応力レクチャーでは、IVUSA職員の宮﨑が、実際にあなたが暮らす地域や居住環境で必要な災害への備え、被災時行動をレクチャーします!
希望する人は会員ページ内の災害対応力レクチャーエントリーページからエントリーをお願いいたします!
IVUSA危機対応研究所 主任研究員 深山 恭介
IVUSA17期卒。関西事務所勤務。
災害救援活動、ロジスティックス、危機対応講習を担当。 プロジェクトでは阿蘇海環境づくり活動、雪原カーニバルなかさと協働活動、インド生活支援活動を担当。

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