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振り返る阪神・淡路大震災vol.002

国士舘大学OB

復旧支援活動 二次隊にて

中央区の山手小学校だったかな
第一次隊に比べ、避難所は整っていた。

物資も行き渡り、さて、私達は何をするべきか?となった。一次隊に比べ、やるべきことが見つからない…みたいな、感覚になった。

私ら「隊長」は、現地リーダーの方々と交流しながら、私達に求められていることは何か?を探った。皆手分けで話しかけるようにし、まずは仲良くなる事からはじめた。

みんなの意見集約から得られた事は…被災されている方々は、話がしたい、寂しい、風呂に行くのに一人だと不安、倒壊した自宅が心配…など、どちらかというと、メンタルのフォローが必要ということが感じられた。

たしか、女子のひとり…郁子ちゃんが、喫茶店みたいにみんなが集える場所を作りたい!となった。
それでできたのが、「国士茶屋」。
誰でも、気軽に立ち寄れるように、開放的に、学生たち(女子が多かったかな)が話し相手になってとても喜ばれた。
会話の中から、手伝って欲しいことや一緒に来てほしいなどの相談を受けてお役に立つように活動した。
また、男子数名は、ママチャリに段ボールで、「国士舘大学なんでもお手伝いします!」などと書いて市内を巡回しお助け隊みたいなことをした、と記憶しています。
ホントかどうか…ラーメンの炊き出しをしていたコワモテの方から、「おい!オレの後輩だから食っていけ!」とご馳走になった話も聞いた。

一方で、自分が心がけていたことは、当時は…なんだかよくわからないけれども(失礼!)「隊長!」になったから、みんなが活動しやすいように、裏方に徹することを意識していた気がします。

隊員が追い詰められていないか…ひとりで思い悩んでいないか…など相談にのったり、話を聞いて活動しやすくするにはどうしたらいいか藤本や他の仲間と検討したりしました…
一次隊での役割と二次隊での役割は全然違いました。
でも、国士茶屋で喜ばれた!との話を聞いたり、一緒に風呂に行って来た話を聞いたり、良かった良かった、と思った記憶があります。
だから、二次隊の山手小学校の記憶は、私の場合、奥の暗いテントに居たイメージがすごく強いかな…

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ひとつ怖かったのは、テントの天井真ん中から吊るしていた白ガソリンランタンが漏れていて、驚いたこと。もし、タバコに火でもつけていたら大惨事になったね!と、みんなで話し反省しました。

あと、覚えているのは、本庄中学校で慰霊祭がありIVUSAの代表で参列することになり、水田の車で連れ出してもらったこと。

道中、水田が地元の事をよく知っていて感心した。(今日、私が地元の事を調べて話せるようになったのは、この時の水田の影響です)

途中、大渋滞で車が動かず、慰霊祭には間に合わなかった…けど久しぶりに本庄中のみなさんと会えてうれしかった。
道中で立ち寄った汁で食べるタコ焼きがうまかったのも覚えている。



▶『Youth for the Resilience』とは
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